ウィーク・トライブ

非情の司令官

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薄紅の皮膚を持つ二人が、一つの街に辿り着く。
二人の視線は周りを見回す何人かの軍人に当てられていた。
レイド「こんなんじゃあ・・・・・・・・入れないな・・・・・・・」
ルバスから見れば大した脳の少ない馬鹿。考え込んでいるレイドの横でそう思いながら、しょーもない案でも出すんだろうな。と見下ろす。
レイド「変装なんてどう?」
やはり、な。そう思いながらその言葉を無視する。
レイド「それ以外に方法あるか?」
ルバス「そう簡単に上手く出来るわけない・・・・」
その時、側で音がする。
ルバス「やべ!隠れろ!」
そう言うと共に茂みに姿を消す二人。葉の間から見たものは驚く光景だった。
「はーなーせー!」
ルバス「ってあいつ!?」
その声主はスザク。足をばたつかせながら3人程の軍人に捕まっていた。
「静かにしろ!」
スザク「俺はただこの町に来ただけだっつの!こら!離せ!!」
そのままサギノドの街中に姿を消した。
レイド「何やってんだよ!おい!」
ルバス「何にせよどうやって行くか・・・・・やっぱ怪しく思われるよな?こんな布で体覆ってちゃ・・・」

「・・・・・・こんな所で何をしている?」

入ることに気が行っていたのか、後ろに軍人が来ていたのに気が付かなかったらしい。
ルバス「いや・・・その・・・・・町に入ろうと・・・・・・」
「何故だ?入りたければ入ればいいものを」
問答無用に攻めて来る相手。次第に言う事が無くなり掛けたが、レイドはそのまま言う。
レイド「今行こうとしてたんだって!な!?」
「ほう・・・・ならば早く来い」
ルバス「な・・・」
言われるがままに、腕を掴まれ引っ張られる。そのまま町の中に放り投げられた。
「なんだ?ここに来たいのだろう?」
レイド「お・・・おう」
妙な視線で見つめる軍人から目をそらし、町を見る。
側にあった看板にはこう書いてある。


『―サギノド―』


まず最初に、いかにも軍施設。司令部なのか・・・良く分からないが、この様にと思える大きな建物目に入る。
そして左側に、民家やら店やらが建ち並ぶ。先程まで森だったのが嘘のように都会だ。
レイド「「ラッキー」ってやつか?」
多少声を潜めていった。
ルバス「そうらしい・・・・」
とりあえず。軍施設に向かう二人。その途中だった。
「何でだ!理由を話せ!」
スザクか?と思ったが、違う。ギルだった。
レイド「畜生・・・・何が目的なんだ!?・・・・・待てコラ!」
ルバス「おい待・・・・・ったく」
いきなり後をつけて行くレイド。
ルバス「見つかったらシャレになんねぇぞ!?」
しかしレイドは聞かず、そのまま後を追う。
ルバス「・・・・どうせ聞かないな・・・・分かった」
仕方なく諦め、レイドと同行した。


ツー・・・・ツー・・・・ガチャ

『・・・・・・どうした。見つけたか?』
「カービィ族を確認いたしました。只今軍部に向かっている模様」
レイド「この中か・・・・・・・・」
ルバス「お前はホント厄介な事をやらかすな・・・・・・」
ギルが連れて行かれ、その軍人を追跡していた。
辿り着いたのはこの町の入り口からも見える大きな建物。軍・・・・・・・・だ。
レイド「よっしゃ乗り込・・・」
飛び出そうとしたレイドの服を引っ掴み、ルバスは言った。
ルバス「丸腰で突っ込んでどうにかなるわけねぇだろ!?第一に俺達は」
「カービィ族。とでも言いたいのか?」
ハッとして後ろを見たときには、もう遅かった。

レイド「ぶはっ!!」
軍の者に連れてこられ、とある部屋に投げ出される。
レイド「もっと丁重に扱え!」
怒鳴り散らしたが、もういない。この部屋にいるのはレイド。そしてルバスだけだった。
ルバス「ここは・・・・・・確か・・・・あの時、たくさんのカービィが連れてこられた場所に似てるな・・・・・」
あの時。とは、「抜け道」と言う謎の人物が、二人を保護施設に連れてきた場所だ。
レイド「そういやあのカービィ族の人達は今どうしているのか・・・・・・・」
そんな事を言いながら、無意識に中央の印に恐る恐る近づく。
「おやおや。これは驚いた。まさか・・・・・この目で見るが出来るとはな」
急な声に驚く二人。少しばかり遠ざかると、暗闇から少しずつ姿が見えてくる。
レイド「誰だお前ッ!」
「誰だ。とは失敬な。私は此処、北東司令部を仕切る「グラヴィズ・ディザー」だ。」
軍の司令官だからか、軍服を纏っている。そして、両腰に槍を二本。
護身用なのだろうか。
そして、鋭い眼光を二人に向けた。
ルバス「丁重に自己紹介までご苦労さん・・・・あんたが此処の司令官って事だな?」
グラヴィズ「ご名答・・・・・にしても本当に腹が立つ・・・・
お前等下等種族「カービィ」風情が・・・・・」
そして、両腰にあった槍を抜いた。そして構える。

レイド「な・・・・・・」

グラヴィズ「ベルラスに口答えするな!!!」
二つの槍で、二人の頭目掛け槍を突き出した。
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