ウィーク・トライブ
サギノド
ザッ・・・ザッ・・・・と足音。レイド・ルバス・スザクの三人。
レイドとルバスとは逆に、セィは見つかったら危ないと言う事で森で待っているらしい。
人はいない。しかし、奥から音が微かに聞こえる。サギノドがもう近くと言う事なのだろうか。
レイド「あ〜。にしても緊張すんなぁ〜・・・・・・街に入るときはいつもこれだっつの」
確かに、大きな危険を伴う。緊張するのは当たり前であろう。
ルバス「・・・・・だれか聞いてるかもしんねーからお前は黙っとけ・・・・なにやらかすか分からないからな」
レイドの耳元でそっと言う。
そしてスザクが急に言った。
スザク「よし・・・・なら聞かれている。と言う前提で、何か話題を話そう」
そんな事意味あんのか?と思う二人を他所に、スザクは続ける。
スザク「しりとり!」
その言葉と共にレイドがすぐさま発言をした。
レイド「リンゴ!」
ルバス「・・・・・・・お前等何て低級な・・・・・・・」
馬鹿にしたような目でルバスを見るスザク。
スザク「うるさいってツッコミ担当!」
ルバス「誰がだぁぁぁぁぁ!!!」
スザク「おいおい、大声を出すなっつったのはお前だろ?」
ルバス「てめ・・・・・・!」
そんな雑談をしているうちに、次第に音が大きくなる。
スザク「そーいや・・・・・お前等は町の中に入れないんじゃねぇか?」
「・・・・・・・・・」
確かに自分は見つかってはならない種族。
「カービィ族」は、少しだけ皮膚が紅く、黄色い目。それが特徴だった。
少しでも素肌を見せないように、常に布で体を覆っているものの、怪しいと言えば、怪しい。
スザク「だからさ、俺、先行ってみるわ。・・・・・・・・・ついてくんなよ。ここで待ってろ」
レイド「お・・・おい待・・・・」
レイドとルバスを後に、颯爽と駆け出す。葉が沢山飛び出ている森で、すぐに姿は消えてしまった。
ルバス「行っちまったよ・・・・・・・」
話が途切れ、急に静かになる。二人は少し考えるようにブツブツ呟くと、お互いの顔を見合わせた。
『・・・・・・行くか・・・?』
声が重なった。
ザッザッザッ・・・・
スザク「・・・・・・・にしても、サギノドに行ってなにすりゃいいんだか〜・・・・・セィの行ってる事が事実なのかもわからんし・・・・・」
物事を考えながらサギノドに向かうスザク。そのお陰で、目の前にあった木に気がつかなかった。
スザク「おっとぉ!?」
慌てて避ける。しかし木の根に足が引っかかり見事に顔から突っ込んだ。
スザク「は・・・・鼻打っ・・・・ん?」
その木に目が止まる。
スザク「見たことあるような・・・・・・・無いような・・・・・まぁいいか」
その木を後にしサギノドに向かった。
しかし、その時一つの影が動いた。
「・・・・・・・・・貴様そこで何をしている?」
スザク「あ・・・・・・・・・・・・」
ルバス「・・・・・いないよな?」
レイド「あ〜・・・・いないな。うん」
スザクの言葉を完全無視し、サギノドに向かう二人。
レイド「・・・・・・・・・・・・あのセィが言った「青いマント」の奴・・・・妙に引っかかるんだが・・・・」
ルバス「だよなぁ・・・・・・・・」
重たい空気が辺りを覆った。溜息が不定期に出てくる。
レイド「もしかしたら・・・・・・・・・・あの人かもな・・・・・・」
最初は足早に。時間が進むにつれ、次第に走っていった。
「・・・・・セィさ〜ん?」
セィ「ん?呼んだか?」
一人のギルとセィ。
レイド達がサギノドに向かってから、1時間は経っていた。
スザクの村「ケルマ」から30分程の場所だ。
「あの・・・・本当にあいつら放って置いていいんでしょうかね?」
セィ「・・・・・・・勿論・・・・・あいつらに任せておくわけには行かないさ。・・・・同士達が待ってるしな・・・・・」
「・・・・まさか・・・」
セィ「・・・・・もう分かるだろう。待たせてやるのも限界だ。・・・・・乗り込むぞ」
「・・・・・・分かりました。伝えておきます」
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