ウィーク・トライブ
ケルマ
スザク「ここが俺の村だ「ケルマ」って名」
レイド「へ〜・・・何とも言えないけどな・・・」
何というか・・・・普通だった。特に感想もいえないが、結構のどかな感じだった。
スザク「まぁ、何の変哲も無いただの村さ。ゆっくりしていきなよ」
一人にスザクは声をかける。
スザク「ただいまー」
すると驚いたように反応する。
村人「おお!おかえり」
スザクはここでは有名・・・・らしい。すると村人がレイド達の方を見た。
村人「・・・・・・・・・!」
村人はスザクと小声で話した。ゴホン。と息をつく。
そしてレイド達の方へ近づく。
村人「・・・・えー・・・ようこそ。たいした村でもないが・・・・歓迎するよ」
レイド「・・・・・!?」
二人はカービィ族だと完全にばれているはず。しかし「歓迎するよ」とまで言われた。
すぐさまスザクの方に駆け寄る。
ルバス「・・・・・何で歓迎されてる?」
スザク「その話は後にしよう。とりあえず今は村長のところに行くぞ」
言われるがままに着いて行く二人。
そしてその先には見るからに一番偉い人が住んでそうな大きな家に突き当たる。
スザク「ここだ」
そして扉を開ける。中に年老いた老人が椅子に座っていた。
周りには何個か絵が飾ってある。多分前代の村長なのだろうか。
そして眠っていた老人が目を覚ます。
長老「・・・・・ん?おお、客人か・・それとスザク、何故ここにいるのだ?」
長老は「まぁ座れ」と合図する。それに従って三人とも座る。
長老「・・・で・・・どうしてここにいるのじゃ」
スザクはすぐさま口を開いた。
スザク「えーとですね・・・・色々ありまして・・・・・」
スザクは今までの成り行きを話す。
まずレイド達が来て・・・襲われて・・・・・そんな事を話していた。
村長「ほう・・・・・・変じゃのう」
その時レイドが問う。
レイド「あのさ・・・・何でカービィ族を普通に受け入れてるんだ?」
ルバス「敬語ぐらい使え!」
ルバスはレイドを怒鳴るが、村長は笑っていた。
村長「はっはっは!元気が良いの!・・・・・さて、質問を答えなければな」
そう言うとゴホンと咳をした。
スザク「あ〜、いえ、自分が答えます。・・・ほら、説明してやるから良く聞けよ」
レイドはムッとしながらも聞く耳を持つ。
スザク「この村は・・・・・たった一人のカービィ族に助けられた村だ」
レイド「たった一人の?」
村長が口を挟む。
村長「そうだな・・・・名前を言わずして去って行った・・・・・羽の生えたカービィだった」
ルバス「羽!?」
カービィ族は普通羽は生えていないはずだった。しかし今ちゃんと耳で「羽」と言う言葉が聞こえた。
レイド「で・・・・そのカービィがどうしたんだ?」
多少動揺しながらも言う。それに村長となる人物は続けた。
村長「何年か前―ここらを荒らす山賊がいてな・・・・・・ここの食料などををねこそぎ奪っては・・・・暫く経ち奪うものが溜まると・・・・また奪いに来る。しかし、ここを離れようとすると・・・・村の者を襲いに来るのじゃ」
「――またあいつらが来たぞ!!」
「な・・・またか!?」
ガァン!
家の扉を蹴り飛ばした。吹き飛んだ扉が花瓶に衝突し割れる。
中にいた一人は急な出来事に尻餅をついた。
「オラァ!!金と食料!分かってるよな・・・・?」
右手にナイフを持ち、刃先を向けた。
その言葉に怯えながらも、食物庫に入る。
そこからたくさんの食料を持ってきた。
右手に金も持っている。
山賊「ほう・・・・・・ここはいいだろう。回るぞ」
そう言って扉の取っ手にてを掛ける。その時少し離れた家から悲鳴が聞こえた。
山賊「ハハハハハ!あそこの家は何も払えなかったようだな・・・・・・」
高笑いを上げると、山賊達は出て行った。
そして外に山賊が沢山いた。同じように金を要求している。
怯えながら金・食料を渡す者。・・・・僅かに成す術もなく消える者もいた。
そして―――スザクがいた。
スザクの横には親らしき人物が倒れていた。
スザクは泣きながら山賊を睨みつける。
山賊「おやおや・・・・威勢の良いガキだな・・・・!」
そしてナイフを持ち、スザクに――
ザク
刃物が突き刺さる音。
しかしそれはスザクが刺されたのではなかった。
スザクは涙目で少し呆然としている。
その音は山賊からだった。
誰かに刺されていた。
スザクを殺そうとした山賊はその場に倒れこむ。
山賊を刺した謎の人物は、二つの剣。そして、容姿はカービィ族・・・だが、羽が生えている。
そして仲間の山賊が「謎の人物」を睨みつける。
山賊「だっ・・・・誰だてめ・・・・・」
山賊の声は途切れる。顔は恐怖で真っ青になっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
謎の人物は何も言わない。ただ、物凄い目で山賊を睨みつけていた。
ザシュ・・・・・・・・
その山賊をも切り裂き、返り血を浴びる。そして残りの山賊達を睨みつける。
それは一瞬だった――
村人が気付いた時には既にいつの間に山賊が全員倒れていた。
ポタ・・・・ポタ・・・・・と降り出す雨。次第にザァァァァァと音を鳴らした。
そして、翼を広げ空へと姿を消した。
-Powered by HTML DWARF-