ウィーク・トライブ
余響
――――その時一つの家が溶けた。
「カービィ族!?本当にそうだったのか!?」
一人のベルラス族が頷く。
「ああ、確かに見た。カービィ族の奴が何かを放り投げたとたん、だ。家が溶けやがった!」
「そんなことがあるわけないだろ!物を急に溶かすなんて!」
「でも見た!じゃあなんだあのドロドロに溶け、紫色の泥になってんのは!」
「・・・・・・・・・・・・」
その目に映るのは紫色の泥。本来家が建っていたはずだった。
その場所から100キロ程離れた場所―ルラウドと言う一つの村。
壊滅――――
村であった場所には同じく紫色の泥。村人の姿は何処にもなかった。
空から見るとまるで――腐れた海のようだった――
しかし、いつの間にか毒は消えていた。悲しみと憎しみを残して――
しかし、何時毒が消えたか分からない。謎。か。
「これは全てカービィ族が犯した罪だ。よって、見つけ次第捕まえろ」
全ての族に命じた政府の命令だった。一つを除いて。
カービィ族に対する憎しみは次第に増していった。
カービィ族は何か訴えていた。しかし、誰も聞きもしなかった。
それと同時にカービィ族は消えていった―
レイド「よし!やっと終わった!」
部屋は随分変わった。ボロボロなのには変わりない。だが、二人で寝ることぐらいなら出来る。
レイドはばたりと倒れた。
ルバス「まぁ少し休むか」
ルバスも床に寝転がり、体を張り大きく欠伸をした。
そして休む事3分は経っただろうか。レイドが起き上がる。
レイド「んじゃあ・・そろそろ行くか」
ルバスも呼び、外に出た。
外に出て地図を見ながら大広場に向かう。その途中に、
ルバス「・・・・・これは」
ルバスが何かを見つける。それは祭りについての説明だった。
レイド「7時から・・・・・・ってもうすぐじゃん!」
広場に向かうと、その準備が既にされていた。
ルバス「もうすぐか・・・・・」
そして待つ事10分ほどたった。着々と用意がされている。
暗い夜に大きな灯台が照らしている。真ん中に大きな台があり、マイクを持った「主催者」らしき人物が立っていた。広場には人が大勢集まっている。
レイド「凄いな・・・・・・」
あまりの人数に驚きを隠せないレイド。それと同時に何があるのかと言う興味もあった。
ルバス「これから何やるんだ?」
その時一気に台の上にいた主催者を照らす。その時その人物が大声で言う。
「レディース&ジェントルメン!今日は盛大な祭りだ!楽しく行くぞ!」
・・・・・しかし、辺りはシーンと静まり返った。
ルバス「いきなりこんな事言われちゃ退くだろうな・・・テンション高すぎるっつーの」
しかし主催者はお構いなし
「まずは我慢大会!!」
二人「はぁ!?」
我慢大会。と聞いて吹き出す二人。しかし他の村人達は動じない。慣れているのだろうか。
小声で話し出す二人。
レイド「おいおい・・・・・我慢大会って変だよな?」
ルバス「どっちかっつーと案山子大会の方が変だけどな」
そんな事言っている間に既に我慢大会は始まっていた。
しかし流石に村人全員で我慢大会を見るわけは無いので、次の課題が出てくる。
「次は案山子大会だ!!」
ルバス「本当に出ちゃったよ・・・・・」
呆れ顔で言う。その時後ろから誰かが前に押し出した。
二人「うわっ!」
二人は後ろを見る。その時一瞬ニヤけた事務所の人物が出てきた。
ルバス「あの野郎・・・・・!!」
「お!君等出るのかい?」
レイド「へ?」
人ごみの中から急に前に押され、主催者に見つかった二人。
なす術もなく案山子大会の会場の上に立たされる。畑の上にはエキュルペイトが蠢いていた。
そこにレイド達以外も来ていた。二人以外は皆自信満々の顔で、いまかいまかと待ち構えている。
ルバス「やばいことになったな・・・・・」
ルバスが少し焦って言う。しかしレイドは違う。
レイド「フフフ・・・・・賞金は頂さ!」
ルバス「・・・・・・・・・・」
勝手に賞金があると勘違いしてるらしい。
ルバス「これって賞金あんのか?」
ぼそりと言った。レイドには聞こえてないらしい。
そして辺りを月で照らす中、話している間に、
始まりの合図が主催者の銃口からパァンと鳴り響いた。
レイド「いよっしゃああ!」
威勢よく飛び出すレイド。しかし結果は結果。
レイド「ギャアアアアアアアアア!!!!!!」
結局リキュルペイトに噛まれてしまった。大会用なのか、口にはクッションが仕込まれてある。
ルバス「ったくあのバカは・・・・」
ルバスは目の前にいるエキュルペイトを右に交わし、普通に捕まえた。
ルバス「結構楽だな・・・」
しかし他の者は、既に3匹と捕まえている。
その頃レイドはやっと噛み付いた奴を振り払い、捕まえた。
レイド「ったく痛てーな!」
その時4匹目を捕まえた他の人に気付く。
レイド「うわ!これじゃあ負けるっつーの!こうなったら・・・・・おらぁ!!」
遂には5匹目に達している者に、いきなりエキュルペイトを投げつけた。
「うわぁ!」
ルバス「・・・・・・・・・・・・・・」
呆然としてるルバスを余所に、投げられて会場の外へ吹っ飛ぶ人が一名。笑う者が一名。そしてペナルティをくらう。
審判「ペナルティ!よって退場とします!」
レイド「なにぃ!?」
驚きを隠せないレイド。本当にルール違反だと思っていないらしい。
レイド「なんでだよ!俺は別に・・・」
そんな言い分も無視し、ルバスは順調に進んでいた。
ドォォォォン!!!
爆発音が鳴り響く。
急に静まり返ったかと思うと、二発目、三発目と続く爆音に悲鳴が聞こえてきた。
レイド「何だ!?」
レイドはペナルティで会場から出るのに対抗し、抜け出そうともがいてる所だった。
レイドを抑えてる人たちが呆然としている隙に、レイドはルバスの方に抜け出した。
レイド「ルバス!何だよこりゃあ!」
ルバス「分からねぇよ!」
何が起きたかさっぱり分からず動揺する二人。
その時大声が響いた。
「早く基地に戻れ!」
レイド「あいつは・・・・」
レイド達をここまで連れてきた「抜け道」だった。動揺している村人達を指導している。
ルバス「ここにいるのは危険かな・・・・とりあえず行くか・・・・・・」
指導される村人と共に、レイドとルバスは付いて行った。
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