ウィーク・トライブ
普通ではない殉職
村人「・・・ここだ」
親切な一人の村人が、事務所まで連れてきてくれた。
先ほど手を振った村人達同様、お礼を言いながら手を振る。
事務所の見た目は、・・・・・・・派手だった。事務所に巻かれてあるコードが無駄に光り、所々に「最強」「無敵」などの文字が意味不明にやたらと書いてあった。
レイド「・・・・・・・・・・」
ルバス「・・・とりあえず・・・入るか・・・・」
変に思いながらも扉を開ける。見た物は・・・・・・
レイド「なんだこいつは・・・・・・・」
まず最初に目に入ったのは、事務所同様派手な、鼾をしながら寝ているオッサンだった。
真ん中の椅子にどうどうと居座り
サングラスにピンク色のTシャツ。そしてハートマークの柄。シルクハット。履いているジーパンには
「ザ・事務所」「世界一」そして事務所の壁にもあった「無敵」「最強」などと書いてあった。
その時ハッと目を覚ます。
そして第一声。
「あ〜・・・また変なのが来たな」
「・・・・・・・・・・・・」
自分の今までの生涯が狂っていたのかと少し考える。しかし最終的に考え付いた結論は
二人「お前が変だろ!」
その言葉に全く動じず、机の上にあった書類の束をどかした。
謎のオッサン「で・・・・お前等は職業を探してんだな?」
レイド「まぁ・・・・そうだ」
すると後ろにあった、本棚にある漫画に挟まっていた紙を抜き取る。
机にバン。と紙を叩きつけた。
そこには色々な職業。その説明が書いてある。
謎のオッサン「じゃ、職業選べ」
ルバス「何処にしまってんだ・・・・・」
レイド「職業って・・・・こうやって選ぶのか?」
少し疑問に思いながら言う。職業選べ→これです→わかった。こんな簡単に済むはずがない。
謎のオッサン「選んだ職業でお前に合うのがあればな。しっかり働けなきゃ困る」
レイド「ふーん・・・」
そして一覧を覗き込む。工業。農業。医師。などだ。
ルバス「ちょっとまてよ・・・医師なんて出来るやついるのか?」
しかし即答。
謎のオッサン「前の経験者。なら出来るだろ?・・・今から医師目指して勉強してる奴なんかもいる。ほらさっさと選べ」
その時レイドが不思議な職業を見つける。
レイド「・・・・・・・・・・実験体?」
謎のオッサン「それはな・・・名の通り、「実験体」だ。どんな感じかみてくるか?」
ルバス「ええええ・・・・・それって危ないんじゃ・・・・・」
その時小声で給料を言う。
二人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やります!!!」
給料を聞いて急にウキウキ気分になる二人。とりあえず体験しろ。と言われ、その場所まで行った。
二人「やめます!!!!!!!!!!!」
恐怖が入りまじった声だった
先ほどの心は何処へすっ飛んだのか。誰も知る由も無い。
そうかい。と言いながらまた一覧を渡す。
その時レイドがまた可笑しな物を見つける。
レイド「・・・・これは・・・・・・・案山子!?」
ルバス「案山子ィ!?」
二人で職業表を見つめる。その時謎の人物が口を開いた。
謎のオッサン「お・・・それやるか?大抵の奴なら出来るぞ」
レイド「でも・・・何やんだよ!」
ごもっともな質問。案山子。まさかそのままではないだろうと。思っている者が二名。その一人は例外だった。
謎のオッサン「そのまんま。案山子になる。エキュルペイトと言う特別な物を案山子るって訳だ」
ルバス「案山子るって・・・・ってか、だったら見張りでも何でもいいだろ!?何でわざわざ案山子なんて名前を・・」
謎のオッサン「決定」
ルバスの言葉をかき消すように言う。
二人「はぁ!?」
謎のオッサン「人材が足りな・・・・・じゃなくて、お前等結構好きそうじゃねぇか」
ルバス「今・・人材がたりないって言いかけたよな・・・?」
レイド「・・・・絶対な」
そんな事も言ってる内に、勝手に手続きをしていた。
ルバス「待てよオイ!」
謎のオッサン「も〜遅いよーん。仕事場はここ」
そして地図を手渡す。
レイド「強引すぎるだろ!」
しかし時既に遅し。手続きは済んでしまったらしい。出来るかどうかのテストも無しに。
この職業だけは特別なのだろうか。
そして謎の人物は、後ろに隠し扉があるようで、急に壁の中にバタンと入ってしまった。それと同時に鍵を閉める音。
レイド「〜〜〜〜〜っ!!」
逃げられた悔しさと勝手に職業を決め付けられた怒りがレイドの頭の中を交差した。
ルバスも同様、ぶつけられない怒りが込み上げて来る。
ルバス「くそ・・・・仕方ない・・・・とりあえず行くか・・・・」
込み上げてくる怒りを余所に、仕方なく職場に行く事にした。
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