STAR QUEST
暴かれし真実
シリアム「・・・・うゎ、寒っ!」
シリアムは酷く寒い部屋、マルチの来た部屋に居た。
白い息を吐きながら辺りを見回すと、其処には傷だらけに倒れているマルチの姿があった。
マルチの手の先には銃がある。多分倒れてから落としたのだろう。
シリアムは黙ってマルチの元へと走り、身体を見回した。
シリアム「・・・傷が多い・・・・すぐに処置しなきゃな・・・」
シリアムは懐で何かを探った。
無線機だ。敵の本拠地では皆が別れる可能性があるので、所持していた。
シリアム『こちらシリアム。倒れているマルチを発見したぞ!どうぞ!』
ブロント『了解!手当が済んだらそのまま探索に向かってくれ!どうぞ!』
シリアム『了解!』
ブロントは赤いレンガの道、リュウの来た道を警戒しながら進んでいた。
ブロント「さて、一人見つかった。こちらにも居ると良いんだが・・・・」
ブロントは警戒しながらも、長い道を進み終え部屋に着いた。
ブロント「・・・・リュウ!!」
壁の赤レンガを背に、リュウが倒れ込んでいた。
ブロントは先程のシリアムと同じように、無線機を取り出した。
ブロント『こちらブロント!倒れているリュウを発見した!処置をするので皆は探索を続けてくれ!』
ブロントはそう言い無線機をしまうと、リュウの処置に専念した。
時間はそうも長く掛からなかった。
ブロント「これで・・・・良しっと」
ブロントの賢さは医療にまで及んでいたのだ。
すると、リュウが目を覚ました。
リュウ「此処は・・・・って痛っ・・・・くない?」
リュウの傷口が完全に塞がっている。
ブロント「眠っていたみたいだな。傷は完全に塞いだ。もう動いても良いはずだ」
リュウは戸惑いながらも立ち上がり、手を開閉してみた。
リュウ「ぉぉ、動くぞ!・・・・ってか、お前どこ行ってたんだ?」
ブロント「まぁ、そんな事より先を急ごう!」
リュウは戸惑いながらも走った。
ブロント「此処が出口・・・・・」
ブロントの顔に一筋の光が差し込んだ。
ブロントとリュウは思いっきり踏み込んだ。
其処から見えた光景は・・・・・・
キィィン!!!
カービィ『灼熱閃光撃!!!』
極太の閃光が走り、周囲の何かを蹴散らした。
スティア『雷刃双破撃!!!』
スティアが飛び上がり、同じく周囲を蹴散らした。
カービィとスティアが居る。と同時に、数々の兵が群がっていた。
リュウ「カービィ!!スティア!!」
カービィ「リュウ!!と・・・・え〜っと・・・・・」
ブロント「・・・・ブロントだ」
カービィ「ぁ、そうそう。来てたなら応戦してくれ!コイツ等湧いてきやがる!」
二人は黙って加勢した。
と、この部屋にもう二人、いや四人が足を踏み入れた。
ダクー、フィル、シリアム、マルチだ。
四人はこの光景を見ると一言も言わず加勢した。
カービィ「・・・ってお前誰だ!?」
カービィが剣で兵を吹き飛ばしながら、背中越しにいるフィルに話しかけた。
スティア「そーいや俺も気になってた」
スティアも槍で周囲を蹴散らし、喋った。
フィル「俺はフィルだ。お前等とは縁も何もないが、世界を護る仲間としてここに来た」
カービィ「そうか。なら問題ねぇ!!!!」
カービィは周囲の敵を更に蹴散らし、突き進んだ。
???「役者は揃ったみたいだね・・・・」
部屋中に響くように声が聞こえる。
その直後、黒く光る物がカービィ達を飲み込んだ。と思ううちに、黒い光は消えカービィ達にも影響はなかった。
ただ変わった事は一つ。兵達がいない。
消えたという感じだ。気配が一気になくなった。
カービィ「!?」
???「役者は揃ったんだ。時間稼ぎの駒は必要ないだろう?」
皆が一斉に声のする方向へと向いた。
一つの人影があった。体型からカービィと同じ族種だろう。
ヴァルキリアスと同様に黒いマントとフードを被っているが、他のとは何かが違う。
カービィ「うっ・・・うぁぁぁああ!!!」
カービィがいきなりその場に倒れ込んだ。
マルチ「カービィ!?」
カービィ「お前・・・・お前は・・・・・!」
カービィはひさまづき、息を切らしながら謎の人物を鋭い眼光で睨んだ。
???「さて、時間稼ぎは良いが俺はフェアプレイが好きだ。カービィだけに来て貰おうか・・・・」
すると、カービィの体が急に締め付けられるような感覚に陥り、浮くように謎の人物へと引き寄せられていく。
リュウ「・・・おい、待・・・・・」
???「おっと、そうはさせない。カービィに今持っている水晶を渡すんだ」
ブロントが進み出た。
ブロント「・・・・此処は条件を呑もう」
シリアム「・・・だが!」
ブロント「此処は・・・・・だ。」
シリアム「・・・・・?」
皆が前に出て、水晶を渡した。
今此処に六つの水晶が揃った。
炎、氷、風、大地、雷、鋼の水晶。
カービィはその全てを今、手にしたのだ。
カービィは水晶を手にすると、そのまま再び引っ張られた。
???「さて、お前達も暇だろう。俺の人形で遊んで居るんだな・・・!」
謎の人物は指を鳴らした。
皆の目の前から人型の黒い影のような物がいきなり現れた。
スティア「!?」
皆は自分の武器を構えた。
???「さぁ、行くぞ・・・カービィ」
カービィはそのまま闇へと引きずられた。
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