STAR QUEST
四つの死闘VII
手に力が入らない。
いや、手だけではない。全身に力が入らない。
視界には辺り一面に赤いレンガが更に深紅に染まっている。
自分の手もだ。しかし、力が入らず確認出来ない。
剣を落とした。金属音がこの部屋に響く。
リュウは其処に倒れ込んだ。
グラス「所詮この程度・・・・」
グラスの刀は深紅色に染まっていた。
リュウ「(・・・何が・・・・起こった・・・?)」
リュウは白銀に輝く水晶を握った。
リュウ「(・・・・くそ・・・・せめて覚醒が出来れば・・・)」
グラス「チェックメイトだ・・・・・!」
グラスはその刀を倒れているリュウに向けた。
『此処は・・・・何処だ?』
「おい、お前こんな所で何やってんだ?」
『何って・・・・此処は・・・・違う世界?』
「そういやお前、此処ら辺では見ない格好してるな・・・」
『ぇ?ぁ、ぁぁ・・・・・って痛っ!!」
「おい!よく見たら怪我してんじゃねぇか!!今すぐ治してやるからな!」
『ぇ?えっと・・・・・・』
「スティアだ!!さぁ、早く!」
『俺はリュウだ。世話をかけるな・・・』
「良いって良いって!さぁ、行くぞ!」
「来たか!!リュウ!!」
『おう!で、此奴等がお前の言ってたカービィ達か?』
「初めまして。俺カービィ。宜しく!」
「俺はマルチだ。宜しく。」
「俺はマルチとは初めてだな。宜しく」
「えっと・・・あの赤いのがワドって言うんだけど・・・」
「なるほど・・・・一人入ったらもう入れないという訳か」
「どうせ奴らは自由にやらせてくれないさ。此処は奴らの本拠地なんだし」
『・・・・じゃあ俺はこっちだ』
「物は通すようだな・・・・・じゃあ俺は左から二番目」
「・・・・・俺は一番右か・・・・!」
また生きて会おうぜ!!!!
キィィィィィィン!!!!
グラス「・・・・!?」
リュウ「まだだ・・・・・・」
片手で剣を持ち、グラスの刀を防いだ。
リュウ「負けられない・・・・負けられない理由があるんだ!!!!」
グラス「くっ・・・雑魚がどう喚こうと・・・・!」
リュウが一気に立ち上がった。
その瞳は真っ直ぐにグラスに向けられている。
リュウ「・・・・行くぞ!!!!!」
グラス「・・・・・!!!!」
二人が少しの煙を立て消えた。
と、金蔵音と共に二人の剣が交じっていた。
二人は剣をカタカタ鳴らせ、お互いの目を睨み合った。
グラス「何故だ・・・・何故其処まで他人の為に自らの身を滅ぼす!!」
リュウ「仲間との・・・・・約束だ!!!!」
再び二人が消えた。
リュウ『神光乱速!!!!』
グラス『死駆!!!!!』
キキキキキキキキキキキイィィィィィィイイイン!!!!!!
二人の剣がまたもや交じり合い、その連続攻撃全てをお互い弾きあった。
二人は距離を取った。
リュウ「こうなったら・・・・この一撃に全てを賭ける!!!」
グラス「お前のその魂、引き裂いてくれる!!!」
リュウ「うぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!!」
グラス「死ねぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!」
リュウの剣に光り輝く欠片と闇に染まった欠片が集中している。
一方グラスの刀は白い気に纏われ、やがてはもの凄い量の気を纏った。
リュウ『闇光天翔!!!!!』
グラス『斬魂ノ太刀!!!!!』
パァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!
グラス「分からない・・・・何故だ・・・・何故其処までして・・・」
其処にいたのは立つのさえ困難になった様子のグラスが居た。
リュウ「お前には・・・分からないだろうよ!!!」
グラス「フッ・・・・・・これはお前の物だ」
グラスは薄く緑色に光る水晶を取り出し、リュウに投げつけた。
リュウ「これは・・・・・・」
グラス「せいぜい上手く使うんだな・・・・・」
グラスの体から黒い気が走った。
グラス「この世界の未来・・・・託したぞ・・・・!」
黒い気が止み、其処にはグラスの姿はなかった。
刀が残って其処に突き刺さり、青い蝋燭に照らされていた。
リュウ「・・・・・ちょっと・・・疲れちまった・・・皆・・・・遅れるぜ・・・・」
リュウは後ろにあった壁に寄りかかって座り込んだ。
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