STAR QUEST
四つの死闘VI
右から二番目の道。
その道は赤いレンガで造られており、所々に灯る蝋燭がこの暗闇の道の唯一の頼りだった。
リュウは剣を構えながら、壁沿いに進んでいた。
赤いレンガから伝わって来る冷たさが、リュウの警戒心を削いでいる。
リュウ「それにしても・・・・長い道だな」
リュウはしばらく歩いていたが、何処にも着きそうにない。
しかしこの長い道は、曲がりくねった道の先にある部屋により終止符を打たれた。
やはりこの部屋も赤レンガ造りだ。
部屋は滅茶苦茶広いドーム状になっており、その曲がっている壁沿いに蝋燭が灯され不気味さを強調している。
真ん中には太い柱があり、部屋自体は円状しか移動出来ないようになっていた。
リュウがこの部屋にはいると、後ろの方で物音がした。
物音・・・・いや、金属音だ。
今リュウが通った所に鉄柵が降ろされていた。
そして向こう側からも金属音。恐らく向こう側に続く道だろう。
鉄柵。リュウにとっては簡単に破壊出来るが、何か仕掛けがあるに間違い無いだろう。
リュウはそのまま進み、辺りを見回した。
リュウ「!?・・・・・何処だ・・・!」
気配はある。だが姿が見えない。
『君とは・・・・初めましてだネ?ヨロシク♪』
リュウ「姿を現せ!!!」
その叫び声はドーム状の部屋に響き渡った。
『わかってるヨ・・・・今姿を見せるから♪』
その声も響くように聞こえた。
リュウは辺りを見回した。
丁度太い柱から目線を降ろしたとき、其処には水色の粉が光っていた。
その粉は一部に集まっていき、やがて人の形となった。
???「僕はウォーラだヨ。ヨロシク♪」
リュウ「お前・・・・普通の人間じゃないな!」
ウォーラ「君にそんな事教える義理は無いサ♪さて・・・・・」
ウォーラは目をつむり、額に指を二本置き何かを考えている。
ウォーラ「今此処で君を殺すのは簡単だけど・・・・鼠が入って来ようとしてるみたいだネ♪」
リュウ「・・・・!?」
気配が一つ増えた。
ウォーラ「ま、そう言う事で頼むヨ♪」
太い柱の脇から黒いマントを着た者が一人、出てきた。
???「分かっている・・・・」
ウォーラ「じゃあ、僕は害虫を駆除してくるヨ♪」
ウォーラはそう言うと、現れた時を逆にしたように消えていった。
リュウ「おぃ・・・・ちょっと待・・・・」
???「お前の相手は俺だろ?」
マントを被った者が指を鳴らした。
すると、赤く灯っていた蝋燭の火が一瞬にして青白く光るようになり、さらに不気味さが増した。
リュウの視界にいる者はマントを脱ぎ、その姿を現した。
リュウ「お前は・・・・・!!」
グラスだ。
グラスはその刀を片手で振り下ろし、言い張った。
グラス「さぁ・・・・・行くぞ!!!」
グラスが問答無用に刀を構え、突進してきた。
リュウ「くっ・・・・光烈弾!!」
リュウの剣先から光の弾が数発放たれた。
その弾は素早いはずだったが、グラスには容易に回避された。
リュウ「・・・・光波!!!」
続けて光の波動がグラスに襲いかかった。
しかし光波が当たったか当たっていないか分からないという所で、リュウの視界からグラスが消えた。
リュウは辺りを見回したが、気配が感じられない。
すると後ろから風を感じた。
リュウ「・・・・其処か!!」
リュウは素早く後ろに剣を滑り込ませ、グラスの第一撃を防いだ。
グラス「ほぉ・・・・俺の瞬刃を見切るとはな・・・・」
グラスは再び視界から消え、そして太い柱の下に移動した。
グラス「今楽にしてやる・・・・お前の身体を引き裂いてな!!!」
グラスの刀から気が走った。
リュウ「なっ・・・・・・!」
グラス『・・・・・・死駆・・・!!!』
ズババババババババババババッッ!!!!!!!!!!!!!!
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