STAR QUEST
四つの死闘IV
マルチは鉄板のような道を進んでいた。
鉄板は一本が太い網のような感じで、下の見た事のないような機械が穴から覗いていた。
左から二番目の道。マルチが選んだ道だ。
マルチは常にエアーガンを持ちながら、警戒して暗闇を進んでいた。
歩く度に鳴る鉄の音が、暗闇の中でこだましている。
少し経つと、何故か寒く感じてきた。
マルチ「・・・・・この異常な寒さは何だ?」
氷の地で慣れているマルチでさえ寒いと感じるほどだ。
マルチは十分に警戒しながら進んだ。
すると、もの凄い寒気と共に冷気が発生している部屋に着いた。
網のような床は尚も続き、網目からはもの凄い冷気のせいで何も見えない。
天井には馬鹿でかい氷柱があり、その鋭い棘をマルチに向けている。
視線を下に移すと、其処には黒いマントの男が一人。
マルチより遙かに身長が高いので、人間族だろう。
黒いマント、人間族。
この条件が一致するのは彼奴しかいない・・・・・・・。
マルチ「・・・・・アーク!!」
アーク「ほぅ・・・・・覚えていたか」
アークは黒いフードを脱いだ。
その冷徹な目はこの場と実に一致している。
アークは片手でその邪悪な剣を手にすると、切っ先をマルチに向けてマントを脱いだ。
アーク「此処に現れるのもまた運命。そして此処で死すのもお前の運命だ・・・・・」
マルチ「・・・・・リベンジマッチと行こうじゃねぇか!!!!」
マルチはエアーガンを二つ素早く取りだし、アークに向かって連射した。
アークは滑るように横に移動しながらエアーガンを回避し、残像が残るほどの素早さでマルチに急接近し、鋭い突き攻撃を仕掛けてきた。
マルチは横に回避したが、顔をかすって少し出血した。
マルチ「くっ・・・・これならどうだ!」
マルチは後ろに下がり、天井に向かってエアーガンを乱射した。
すると、馬鹿でかく鋭い氷柱に命中し、次々とアークを襲った。
しかしそのように簡単に行くはずがない。
氷柱が命中したのは全てアークの残像で、いつの間にかアークはマルチと距離を保っていた。
アーク「お前にはこれで終わりだ・・・・・破斬・・・!」
アークの剣が更なる邪気に包まれた。
マルチは素早くエアーガンを戻し、細長い銃を取り出した。
マルチ「これならどうだ!シューティングガン!!」
マルチは細長い銃の銃口から弾を発射し、反動で少し後ろに下がった。
弾は途中で五つに分かれ、アークを襲った。
アーク「・・・・そんな弾、撃ち落としてくれる・・・・」
アークは剣を斜め下に構えた。
アーク「・・・・滅神破!!」
アークは剣を斜め下から上へと振り上げ、黒く邪悪な気の馬鹿でかい波動を放った。
唸るような邪悪の波動はマルチの弾を容易に撃ち落とし、尚もマルチに襲いかかった。
マルチは急いで横に飛んで回避した。
しかし、唸る邪悪の波動は曲線を描くようにマルチを追いかけ、マルチの背中に直撃した。
マルチ「うわぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」
マルチは吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられたかと思うと力無く銃を落とした。
何とか意識は保っているようだが、力が入らない。
マルチは震える手で落とした銃を取ろうとしたが、目線の先にはアークの足が見え、銃は踏みつけられた。
視線を上に上げると、其処には切っ先をマルチに向けているアークが居た。
アーク「幻滅したぞ・・・・お前は実に弱い。哀れだ」
マルチ「くそっ・・・・・・!!」
マルチはかすれる声で喋った。
アークに通じる手段。
それは、唯一持っている氷の水晶だ。
マルチはやっとの思いでロケットガン取り出すと、目の前にいるアークに銃口を向けた。
マルチ「食らえ・・・・!!!」
アーク「なっ・・・・・・・」
カチッ!
ドカァァァァァァァアアアアアン!!!!!!!!
轟音がしたのはマルチの目の前ではなく、マルチの目線の先にある壁だった。
マルチ「チッ・・・・外したか・・・・!」
マルチは銃を取り上げ、氷の水晶を手に取った。
覚醒する方法・・・・・・
確か、大地の宮殿でカービィが教えて貰ったのと同時に、マルチも其処で金縛りに遭っていた。
しかし、それを聞き逃していた訳ではない。
あの言葉を、マルチは思い出してみた。
アーク「今更何をしようとお前の命は此処で終わ・・・・・・」
パァァァァァァアアアアア!!!!
アーク「何だと・・・・・覚醒!?」
マルチの銃に蒼い気が纏い、マルチの目つきが変わった。
マルチ「これが覚醒・・・・。決着を付けようじゃないか、アーク!!!」
マルチはその銃をアークに向け、言い張った。
アーク「フッ・・・・これからという訳か。良いだろう。お前の死で決着を付けてやる!!」
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