STAR QUEST
四つの死闘III
カービィの声の後、目の前には炎が広がっていた。
深紅の体に、灼熱の火炎。
紅蓮の翼に、その咆吼。
ヴォルケーノ「ウォォォォォオオオオオオ!!!!!!!!!!」
カービィの目の前には、ヴォルケーノが視界いっぱいにそびえ立っていた。
カービィ「・・・・・召還!灼熱炎魔、ヴォルケーノ!!!」
仮面の男「くそっ・・・・・召還か!」
仮面の男は剣を横に構え、体勢を整えた。
ヴォルケーノは再び咆吼をあげると、仮面の男に巨大な拳で殴りかかった。
仮面の男は横に飛んで回避したが、その拳が地面に触れたときに発した烈風で仮面の男は着地体勢を崩してしまった。
カービィは剣を片手で持ち、走ってヴォルケーノの背中に乗った。
カービィ「これで終わりだ!仮面!!」
カービィは剣の切っ先を仮面の男の方向に向け、喋った。
ヴォルケーノが紅蓮の翼をはためかせ、部屋いっぱいに風を起こしながらその巨体を持ち上げた。
仮面の男「・・・召還だろうと、必ず打ち破ってみせる!」
仮面の男は剣を縦に構えた。
すると、左右に一つずつ仮面の男の分身が現れた。
カービィ「・・・・分身だと!?」
仮面の男「一気に行くぞ・・・・・!!!」
三人になった仮面の男はヴォルケーノを囲むように散歩に散った。
仮面の男「行くぞ!デススラッシュバーン!!!!」
三人の仮面の男はカービィ達に向かって飛び、剣に力を込め一気に振り下ろした。
二方はヴォルケーノが出血しながらも手で受け止め、もう一方はカービィが受け止めた。
しかし、無傷で終わる訳がなかった。
仮面の男の剣は横に滑り落ち、カービィの左肩を引き裂いた。
カービィ「ぐわぁぁぁああ!!!」
カービィは片手で傷口を押さえた。
仮面の男「召還は出来ても所持者が駄目ではな・・・」
カービィ「・・・・くそっ!!」
仮面の男は一人に戻った。
ヴォルケーノが音を立て地面に降り立ったかと思うと、首を突き出した。
口を開けると、、深紅に光る玉が現れどんどん大きくなっていった。
すると、深紅の玉から放射線状に灼熱の炎が放たれ、仮面の男を襲った。
仮面の男「・・・・・甘い!リフレクトスラッシュ!!!」
仮面の男は剣を横に構え、その剣で灼熱の炎を引き裂いた。
カービィ「何だと!?」
炎が止む頃には、仮面の男はカービィの目の前に急接近していた。
カービィ「・・・なっ!!!」
仮面の男「・・・・言っただろう?貴様を血祭りに挙げると・・・・」
仮面の男から黒い気が発し、それが剣に宿って邪悪な気を纏った。
仮面の男「・・・貴様の物語は此処で終わりだ!・・・・・・・・秘剣、黒龍斬!」
仮面の男の邪悪な剣が、カービィめがけて振り落とされた。
それは邪悪な気を発し、もの凄い轟音を立てた。
カービィはとっさに避けようとしたが、間に合わずに右の肩をもの凄い威力で引き裂かれた。
カービィ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」
カービィは力無くその場に倒れ込んだ。
仮面の男は残像が残るほどの速度で距離を取った。
仮面の男「フッ・・・・・あっけな・・・・」
言いかけたとき、仮面の男の前には深紅色の巨大な拳が目の前に来ていた。
仮面の男「なっ・・・・だが甘い!」
仮面の男は空中に飛び、回避した。
その時・・・・・・
グサッ!
仮面の男「そ・・・・・んな・・・・馬、馬鹿な・・・・!」
仮面の男は自分の腹から突き出ている深紅色の剣を握った。
仮面の男「召還を・・・止め・・・・覚醒する方法に切り替えたか・・・・!」
カービィは瞬時にヴォルケーノを戻し、覚醒させて剣を深紅色に染めたのだ。
カービィ「・・・・・・」
炎の覚醒の力、治癒能力だ。
治癒能力の効果で、カービィは立ち上がれるまでに回復していた。
カービィは黙って仮面の男に刺さっている剣を引き抜いた。
カービィは覚醒を止め、深紅色に染まっていたカービィの剣は普通の色に戻った。
静寂が二人を包む。
仮面の男「この先に待つ・・・・お前の敵は・・・私などとは比にならないぐらいに・・・・・強いぞ・・・・!気を・・・・付けるんだな・・・・・」
仮面の男は、かすれ声で続けて喋った。
仮面の男「私を・・・・倒して死ぬ事は・・・・許さんぞ・・・。フッ・・。敵にこんな言葉を残すのも悪くはない・・・・」
カービィは黙ったままだ。
仮面の男「さらばだ・・・・・勇者よ・・・・・・!!」
仮面の男は黒い気を発し、気が止むときには仮面の男の姿はなかった。
仮面だけが残り、音を立てて地面に落ちた。
それは、この静寂の部屋にこだました。
カービィ「こんな戦い・・・・こんな戦い、早く終わらせなければいけないんだ!!」
カービィは剣をしまうと、奥へと進んだ。
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