STAR QUEST
更なる力
『水晶精霊の召還』
水晶とそれを持つ物の心が一体になる現象を【ユニゾン】と言う。ユニゾンを行うにはそれを持つ物が水晶の精霊に認められなければならない。しかし、その力は必ずやそれを持つ物の大きな力となるだろう』
カービィはそれを読み終えると、二つある水晶を取り出し、大きな窓から差し込む日光に透かして見た。
二つの水晶はいつも通りの光を放っていた。
炎の水晶。雷の水晶。
氷の水晶はマルチが持っていた。
カービィは水晶をしまうと、本の次のページをめくった。
カービィ「あれ・・・・終わり?」
カービィは思わずページの一つ前を見直し、そしてまた次のページを見てみた。
カービィ「無い・・・・・説明が終わってる・・・」
そのページには次の項目が始まっており、召還のことについては何も書いてなかった。
カービィは本を閉じ、その場に立ち上がった。
すると偶然なのか、スティア達がカービィがやってきた所とは別の扉から入ってきた。
スティア「ぉ、カービィ!そっちはどうだ?」
カービィ「まぁ少し・・・・いや、結構勉強になったかな」
リュウ「で、鋼の水晶の場所なんだが・・・・」
リュウは大きい窓の向こう側を指さした。
その指の先には、霧のかかっている塔が一つ。
カービィ「・・・・あの塔か?」
スティア「ぁぁ。でもただの塔じゃないぜ・・・。鋼の科学力を搭載した、もの凄い塔だ!」
カービィ「・・・・何とか簡単に取れないのか?」
リュウ「まぁ取れるには取れるだろうけど、最上階まで自力で行かなきゃな」
カービィ「ならさっさと行こうぜ!!」
カービィは扉の前まで走りながら喋り、そして親指で扉を指した。
スティア「おう!!!」
〜霧の塔〜
カービィ「此処か・・・・・・」
カービィは塔を見上げてみたが、霧のせいで何も見えない。
カービィ達はその塔に入った。
内部は外見とは裏腹に、機械が沢山使われている。
カービィ「ぇ・・・・・ちょっと待てよ?」
リュウ「・・・・・?」
カービィ「・・・・・・何故螺旋階段なんだ?」
カービィは塔の真ん中あたりに立ってみた。
天まで高くあるような階段がカービィを中心にそびえ立っていた。
カービィ「科学力があるなら何故昇降機とかが無いんだ?」
スティア「そりゃあ、そんな簡単に鋼の水晶を取れちゃ駄目だからだろ」
???「その通り。此処の螺旋階段の防犯装置は今は停止しているようだな・・・」
カービィ「!!」
カービィは後ろに振り返った。
同じくスティア達もカービィと同じ行動を取った。
グラス「私はグラス。ヴァルキリアスの一員だ」
カービィ達が驚いたのはそれのこともあったが、半分以上は違う所に目が行っていた。
グラスの格好だ。侍みたいな服装をしていて、この機械だらけの所でどうしても浮いている。
グラス「さて、これから水晶を取るのは実に容易な事だが・・・・」
グラスは剣を抜き、横にあった機械の中心に思いっきり刺した。
バチバチバチッ!!プシュー!!!
カービィ「!?」
機械は音を鳴らし、その次に警報が鳴った。
ウーッ!ウーッ!ウーッ!
機械が壊れたらしい。次に螺旋階段から機械音がした。
グラス「・・・・これでお前等は防犯装置の中を頑張って頂上まで階段を上って来るが良い」
グラスはそう言うと剣を抜き、宙に少し浮いて黒いマントが揺らめいたかと思うと、一瞬にして消えてしまった。
カービィ「くそっ!おい!急ぐぞ!!」
-Powered by HTML DWARF-