STAR QUEST

覚悟

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静寂が辺りを包んだ。
風の音が辺りに響き、カービィの目の前にはただの荒れ地が広がっていた。
カービィはその場にひさまづき、拳を固めて地面を力強く叩きつけた。
カービィの見ている地面が湿った。
カービィは頭を抱えてその場に動かなくなった。
カービィ「俺のせいで・・・ワドが・・・・ワドが!!!」
カービィは頭を抱えてつぶやいた。
その直後に冷たい物がカービィに当たった。
雨だ。遠くの方で立っていた土煙が無くなった。
その冷たさはカービィの悲しさを増させるばかりだ。
シェル「何をしている?カービィ!!!」
カービィ「!!」
後ろに振り返った。
其処にはシェルが居た。ウォーラは居ないようだ。
シェル「どうした?今のが怖かったか!?ハッハッハ!!!」
あの不死鳥を放ったのはシェルだ。

此奴が・・・・

シェルはただ巨大な剣を地面に刺し、高笑いを上げている

此奴が・・・・!!

カービィは拳を固めて、もう片方で剣を持った。

シェル「どうした?カービィ。なにか不満でもあるのか?」

此奴が・・・・・!!!!!

カービィの中で怒りが込み上げてきた。
カービィ「シェル!!!!お前!!!!!お前ぇぇぇええええ!!!!!」
カービィは剣の切っ先をシェルに向け、もの凄く鋭い眼光でシェルに突進した。
カービィ「お前!!!!!許さねえぇぇぇえええ!!!!」

グサッ!!!!!!


〜南西部〜


マルチ「こちらに幹部らしき者は居ないのか・・・・?」
マルチは剣が交じる音の中、銃を構えどんどん突き進んだ。
すると奥に一人の人間族が見えた。
その人間族は黒いマントをかぶっており、素顔が見えない。
だがこちらの兵を有無も言わせず切り刻んでいる。
まるで邪魔者を払いのけるかのようにこちらに向かってくる。
???「・・・・・お前は水晶の所持者か?」
気がついたときにはその人間族はマルチの目の前に来ていた。
マルチ「!?」
???「答えろ・・・・」
マルチ「ぁぁ・・・持っているさ!!!!」
マルチはその言葉と共に素早くエアーガンを謎の人間族に向かって連射した。
しかしマルチがエアーガンを撃った頃にはもう其奴は居なかった。
???「そうか・・・・水晶の所持者か・・・・」
後ろからその人間族の声がした。
マルチは急いで声のする方向に向き直った。
謎の人間族はフードを脱いだ。
其処には情がないかと思うくらい冷徹な目、そして表情一つ変えず近付いてくる兵を切り刻んでいる。
返り血でマントが深紅に染まっている部分もあった。
マルチは氷の水晶を所持していた。
マルチは氷の地で生まれ育ったため、氷の水晶が覚醒できるはずなのだ。
そう言われてマルチはカービィに氷の水晶を渡された。
アーク「我が名はアーク・スライプ・・・・」
アークと名乗る男は剣を振り下げると続けて喋った。
アーク「ヴァルキリアスの一員であり、『運命』を司りし化身だ」
マルチ「ヴァルキリアス!?」
マルチは両手にエアーガンを構えながら後ろに少し下がった。
アーク「知らないのなら教えてやろう・・・・冥土の土産にな」
マルチの手が震えている。
気づくと手は汗でびっしょりだった。
この男からは他とは違う何かを感じた。
アーク「ヴァルキリアスとは・・・・・驚異ヴァルキリーを復活させるためにデストロイで結成された幹部集団だ」
アークは続けた。
アーク「集団と言っても五人だが、ヴァルキリアスには選ばれた者しか入れない・・・・・シェルやウォーラと一緒にするなよ」
マルチ「・・・・・」
アークのマントがどんどん血で染まっていく。
アークはマルチから目線を外さず近付いてくる者を切り刻んでいるのだ。

アーク「宣告しよう・・・・・」

アークはその邪悪な気を発する剣をマルチに向けると、また喋り始めた。
アーク「貴様の『運命』は・・・・・死だ」
その言葉と共にアークがマルチの視界から居なくなった。
マルチ「!?」
何が起こったのか分からない。
ただ、マルチの体を後ろからアークの剣が貫いたのだ。
マルチ「かはぁっ!!!」
アークが剣を抜き、その血で深紅に染まっている剣を振り下げた。
傷口からは大量出血し、マルチは銃を落としてその場に倒れ込んでしまった。
アークの剣から血がしたたり落ちている。
アーク「『運命』は変えられなどしない。この『運命』を司る我の前ではな・・・」
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