STAR QUEST
水晶の示す力
シェル「まずはお前から殺してやる!!!」
シェルはそう言うと、ダクーに向き直り大きく剣を横に振った。
流石に何回もこの巨大な剣をカービィ達と同じ種族のような奴が小さい武器でかなう訳がない。
ダクーはシェルの目線の先に吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられて気を失ってしまった。
カービィ「ダクー!」
シェル「俺は此処だぞ?」
カービィ「!?」
カービィがダクーに気を取られているうちに、シェルがもう目の前に来ていた。
カービィは避けきれることが出来ず、シェルの回し蹴りを食らって吹っ飛んだ。
カービィは吹っ飛ばされた勢いの中、受け身して立ち直った。
シェル「大旋風!!」
シェルはすかさず回し蹴りをしたときの勢いで大旋風を放った。
今度は二発。合計四個だ。
複数の大旋風はまだ避ける術が見つかっていない。
カービィ「もう突っ切るしかない!」
カービィは四つの巨大な竜巻の中に突進した。
シェル「ハッハッハ!諦めたか!死ね!」
避ける術が無くとも、諦めたら其処で終わりだ。
前に避ける術があったなら、それをやるしかない。
カービィ「(一つ・・・・・・・二つ・・・・)」
カービィは轟音の中竜巻の間を素早く駆けた。
カービィ「・・・・・今だ!!」
カービィはいきなり左に直角に曲がり、左側の二つの巨大な竜巻を相殺した。
しかしもう二つの竜巻が曲がって迫ってきている。
カービィは後ろに振り返り、また全力疾走した。
二つの巨大な竜巻は曲がったのでまだ間が空いている。
其処を狙ってカービィは走った。
カービィ「・・・・・しまった!」
カービィは後一歩足りず、剣を持っている右腕が竜巻に巻き込まれた。
剣は吹き飛び、シェルの向こう側の壁に突き刺さった。
シェル「どうした?今度は『簡単にぶっ飛ばす』んだろ?」
シェルは丸腰のカービィに剣の切っ先を向けて言った。
カービィ「(くそっ!剣がないと分が悪い・・・・ん?)」
カービィはシェルの向こう側に突き刺さった剣がふと目線に入った。
剣が刺さった所から凍っている。
此処は全然寒くなんか無い。むしろ暑い方だ。一体どういう事なのか?
カービィは少し考えた。
氷の水晶の力は、やはり氷の力なのか?
だとすると、何故炎の力によって溶けないのか?
対照的な属性を同時覚醒した場合、どのような効力があるのか?
炎の水晶は、灼熱の紅蓮の炎。
氷の水晶は、絶対零度の氷なのか?
カービィ「・・・・・やってみる方が早ぇ!!」
カービィは全力疾走で剣へと駆けだした。
シェル「逃がすか!!」
シェルは大旋風を放った。
しかしカービィはそんなことを気にも留めず、剣に向かって走った。
轟音が徐々に近付いてくる。
カービィは走る勢いを乗せてジャンプした。
カービィの手は剣を掴み、勢いで前転した後立ち直った。
そして剣を両手で構え、竜巻の方に向き直った。
カービィ「(氷の水晶の力が絶対零度なら・・・・)」
カービィは竜巻に向かって駆けだした。
シェル「ハハハ!!!死ね!!!」
こんな竜巻・・・・・
シェル「!?」
カービィ「こんな竜巻切り抜けられる!!!!!」
カキィィィィィイン!!!!!!!!
その光景を皆は目の当たりにした・・・・
マルチ「・・・・!?」
シリアム「!!」
ワド「!!!」
シェル「何だと!?」
其処にあったのは、見事にその形を保ったまま凍っている竜巻があった。
その竜巻は少し立つと音を立てて崩れ去った。
カービィ「絶対零度の前には・・・・竜巻は無力だ!」
カービィの辺り一面に氷の欠片が降ってきた。
それは宮殿の傷口から差し込む日光に当たって美しく光った。
カービィ「俺の・・・・勝ちだ!!!」
カービィは剣の切っ先をシェルに向けて言い張った。
シェル「・・・・勝ち?俺の一番低級の技を破った所で?・・・・笑わせるな!!!」
カービィ「!?」
シェル「大地の水晶は貰った。今度戦うときはもっと強くなるんだな・・・」
シェルはそう言うと音も立てずに消えてしまった。
二つの水晶はカービィの元へと戻り、マルチ達の呪いは解けた。
〜大地の都〜
大地の都に戻ると何事もなかったかのように賑わっていた。
カービィ達は必要な物を買いそろえると、都を出た。
ダクーはデストロイを倒すために、俺達の味方になった。
カービィ「ぁ!そう言えば俺達あの怪物が居る所から来たんだった!」
シリアム「怪物?」
マルチ「ぁぁ、あの怪物か。俺達あいつに喰われそうになったんだ。」
シリアム「湖の怪物って、確か俺が放った防犯用だぞ?」
ワド「Σ( ̄□ ̄;)」
シリアム「お前等は通すようにしつけておくさ。」
カービィ「何でも出来るんだな・・・」
ダクーは相変わらず何も喋らない。
シリアムとダクーはしばらくこの街に居て、機会を窺って旅をするといっていた。
森を抜けて、湖に着いた。
カービィ達が湖に飛び込むと、本当に怪物が襲ってこなかった。
そしてまた水面に上がると・・・・
カービィ「なあ、マルチ」
マルチ「何だ?」
カービィ「一つだけ忘れてた事があったな」
マルチ「確かにそうだな・・・・」
ワド「此処が砂漠だって事ッス・・・・・・・」
三人の砂漠脱出はしばらくかかりそうです。
果たして次に目指す水晶とは・・・・・?
-Powered by HTML DWARF-