STAR QUEST
二つの幻
カービィは迷いの森で迷い、シリアムという人間族に助けてもらうことになった。
シリアム「いいか、俺の言うことを良く聞くんだぞ・・・・」
カービィ「・・・・わかった」
マルチとワドの二人も、同様にうなずいた。
シリアム「迷いの森で迷わないようにするためには、森の木を見てはいけないんだ」
カービィ「木ぃ!?」
シリアム「そうだ。木だ。木を見ると幻を見るようになってしまう」
そんなこと言われても、なんとなく信用が出来なかった。
無理もない。さっき出会ったばかりなのだから。
カービィは黙って木のない空を見上げた。
急に眠気を感じて、そしてすぐ後に眠気が無くなった。
シリアム「まあこれは場しのぎだからな。此処に薬草が生えてるから、それを取って飲んでくれ」
カービィ達が空から目線を落とすと、さっきは無かった所に草が生えていた。
見るからに薬草という感じだ。
ワド「これッスか?」
シリアム「ああ。それだ」
カービィは半信半疑のままその薬草を食べた。
カービィ「・・・・・苦っ!!!」
シリアム「そりゃあ美味しい訳ないだろう?」
マルチ「苦くて美味いな・・・・」
ワド「Σ( ̄□ ̄;)」
マルチは別に苦いのは大丈夫らしい。
ワドはもう吐きそうなくらいだ。
なんとか飲み込むと、幻が解けたようで、そのままの状態になった。
シリアム「さあ、とりあえず中心にある宮殿に行くぞ」
カービィ「ぇ?宮殿なんてあるのか?」
シリアム「あるから言ってるんだろう?」
カービィ達はシリアムに連れられ、中心の宮殿へと向かった。
シリアム「・・・・・・変だな」
マルチ「何がだ?」
シリアム「普通ならもう着いて良い頃なんだが・・・」
???「こんな所にいやがったか!カービィ!」
カービィ「!?」
カービィはとっさに剣の柄に手を置き、辺りを警戒しながら見回した。
カービィ「お前は・・・・・!?」
シェル「そうだ!確かデビルマウンテンで会ったな・・・・・」
其処にいたのは前デビルマウンテンで戦ったシェルが居た。
シェル「ところであのスティアとか言う奴は何処だ!!」
カービィ「彼奴は・・・此処に来るだいぶ前に別れた!!」
シェル「・・・・・・何だと!?」
シェルの血管が膨れ始めた。
シェル「あのむかつく野郎・・・・・絶対に俺が殺してやる・・・・!!!」
カービィ「やばいぞ・・・・おい、マルチ、ワド、シリアム」
カービィは小声で話した。
シリアム「?」
マルチ「?」
ワド「?」
カービィ「いいか・・・・・こうして・・・・・こうだ」
シェル「雑談は済んだか?糞野郎」
カービィ「ああ。終わったさ・・・・・」
カービィは剣を抜き、構えた。
カービィ「おらぁぁぁあああ!!!」
カービィは剣で地面を欠くようにして砂をシェルにぶちまけた」
シェル「!?」
カービィ「今だ!走れ!」
カービィの声にあわせて、他の三人も走り出した。
シェル「逃げるつもりか・・・?」
カービィ「いいか・・・・相手は一人、こっちは四人だ。バラバラになって四方からかかれば、こっちにだって勝機はあるはずだ!」
カービィは息を切らしながら喋った。
しばらく走った。これでもう逃げ切れたはずだ。
???「上手く逃げ切れたか?糞野郎共」
シリアム「!?」
カービィの目線の先から声が聞こえた。しかも、シェルの声が。
カービィ「先回りされただと!?」
シェル「先回り?笑わせてくれるじゃないか!!!」
シェルは高笑いをあげた。
マルチ「どういう事だ!?」
シェル「この森にもう一つの幻をはった。つまり、先回りなどではなくお前から俺の所に来たんだよ!」
シリアム「何だと!?」
どうりで宮殿に着かない訳だ。シェルはもう一つ幻を作っていたのだ。
カービィ「仕方がない!散るぞ!」
カービィの声を合図に四人が散った。
マルチはシェルを中心に走りながら、エアーガンを二つ手にした。
カービィはマルチの背後にまわろうとし、ワドはカービィについて行った。
シリアムはシェルの様子を窺いながらヌンチャクを構えた。
草を踏む音が聞こえる。複雑な影の中を四人は四方に散った。
シェル「こっちが一人で、あっちが四人ねぇ・・・・」
シェルは巨大な剣から手を離した。
カービィ「てやぁぁぁあああ!!!」
その時、シェルの背後からカービィが斬り掛かった。
マルチ「今だ!」
それと同時に、マルチが木の陰からエアーガンを連射した。
シェル「俺が一人なら、まあ少しは勝機はあっただろうよ!!!」
カキーーーーーン!!!
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