STAR QUEST
事件
マルチ「・・・・すまないが、俺はその事は良く知らないな。」
カービィ「そうか・・・・・」
沈黙が続く。
カービィ「なあ、マルチ。お前は何故俺達と会ったときあんなに疲れてたんだ?」
カービィはマルチに問うた。
マルチ「・・・・知らん集団に俺の出身を聞かれてな。俺が此処の出身だと分かったら、襲って来やがった。」
カービィ「・・・まさか其奴等、デストロイか?」
マルチ「ああ。確かそんな名前だったかな。」
カービィは考えた。マルチはここに来る前デストロイに襲われたのだ。
でも何故襲ったんだ?此処に来る方法を聞くためか?
此処に来る方法を聞くためマルチを襲ったのなら、デストロイはすぐ近くまで来ているはずだ。
カービィ「(奴らの次の狙いは、俺達と同じ氷の水晶か!)」
ワドは何も気にとめずマルチと雑談をしている。今どんな状況下に置かれているかをマルチもワドも分かっていないのだ。
ワド「じゃあ此処に来るには、此処の出身の人と一緒じゃないと無理何ッスか?」
マルチ「ああ。無理だ。」
カービィはその言葉を聞き逃さなかった。此処の、ルナ・シティの出身が一人でもいないと此処には入れないらしい。
デストロイが此処に来る方法を聞くためマルチを襲ったのなら、奴らはまだ此処に来る方法を知らないはずだ。
当たり前だ。あんな何処にでもありそうな岩が此処に繋がっているのだ。誰も気づくはずがない。
そう思うとカービィの気持ちは軽くなった。此処は安全なんだ、と思いながら。
カービィ「いつまでも世話になっている訳にもいかない。ワド、行くぞ!」
ワド「じゃあサヨナラッス!マルチさん!」
マルチ「ああ。」
カービィとワドはマルチの家を出た。
ワド「情報収集でもしなきゃいけないッスね」
カービィ「そうだな・・・・・ん?」
道路の向こう側にマントを着た人間族らしい奴が、商人に何かを聞いている。
商人「悪いがその事は知らん。客じゃないなら帰ってくれ。」
カービィはその有様を見ている。何もそこまで言うことはないだろう、と思った。
そう思った瞬間、商人の呻き声が聞こえた。
周りの皆が注目している。
マントの奴は手を広げて商人の方に向けている。
商人の声は止み、商人は倒れてしまった。
マントの奴「チッ。役立たずめ。」
マントの奴はそう言うと町の中心部に飛んでいった。
カービィは急いで商人の元へと駆け寄った。
カービィ「おい!大丈夫か!?」
商人は何も言わない。死んでいる。
傷口は何処にも見あたらない。何か毒を含ませている物を食べさせた形跡がない。
恐らく窒息死させられたのだろう。しかしマントの奴は商人に触れもしていなかったはずだ。
救急車らしき物が来た。商人は運ばれていった。サイレンがこの町に響き渡る。
気づくと周りに人だかりができている。
その騒ぎにマルチも来たようだ。
マルチ「何があったんだ?」
マルチは商人のいた所に行ってカービィに問うた。
カービィ「いや、今此処で事件があってな・・・。」
マルチ「!?」
カービィ「(もしかしてアイツらか?でもこの町には此処の出身が一緒でないと入れないはずだ・・・)」
カービィ「・・・・・!!」
カービィははっとして、マルチにいきなり問うた。
カービィ「マルチ!この町で一番偉い奴の所に連れて行ってくれ!」
マルチ「・・・何故だ。」
カービィ「この町が危ない!!!」
マルチ「・・・・!?」
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