STAR QUEST
出発
カービィ「頼む!届いてくれぇぇぇぇぇえええ!!!」
カービィはそう言いながら必死で手を伸ばした。
もう炎の水晶は目と鼻の先だ。しかし・・・・
カービィ「・・・・そんな!」
中心の突き出ている岩まで後少しというところでカービィは落下しかしなくなった。
目線の先にはボコボコと唸る溶岩が広がっている。
カービィ「(もう駄目だ・・・・・)」
ドボン!
ワド「カービィさん、遅いッスね・・・・」
スティア「もう10分は経ってるな・・・・」
レッドは火口を見つめながら黙って見ている。
カービィ「(此処は・・・・・何処だ?俺は何をしているんだ?)」
カービィ「(そうか・・・・俺はデビルマウンテンの火口で死んだんだ・・・・・)」
カービィは痛む体を無理矢理起こし、辺りを見回した。
カービィ「・・・・・・ん?」
目の前にあるのは溶岩だ。しかもカービィはそれに浸かっている。
カービィ「ぅゎぁぁあ!?って熱くないな・・・」
カービィは何回も溶岩に触れてみるが、全然熱くない。
確かに此処は暑い。しかし溶岩の暑さではないようだ。
カービィは起きあがった。目線の先にあるのは炎の水晶だ。
ふらふらしながらもカービィは其処へ歩み寄った。
カービィ「これが炎の水晶・・・・・!!」
近くで見るとこれがまた凄い。水晶の中は燃えさかる火炎が映っている。
カービィはそれを手に取った。
カービィ「おっしゃぁぁぁあああ!!!!」
その叫び声はワド達がいた所まで響いた。
ワド「カービィさん、手に入れたみたいッス!」
スティア「そうみたいだな」
レッドは黙っている。しかし、その顔には笑みが浮かんでいた。
カービィ「・・・で、どうやって帰るんだ?」
カービィは炎の水晶は手にしながらつぶやいた。
その直後、カービィの体が透けたかと思うと、辺りが真っ白になり、気づくとワド達の元にいた。
ワド「カービィさん!戻ってきたッスね!」
カービィ「ああ。で、どういう事だ?レッド」
カービィはレッドの方を見た。
レッド「・・・・単純な仕掛けさ。あの溶岩は立体映像だ。暑さは機械で調節されている」
カービィ達「!?」
カービィは火口の側面の方を見た。よく見ると機械が取り付けられている。
ワド「じゃあ説明の時の石が溶けたのはどういうことッスか!?」
レッド「ああ。あれは、元々暑さにとても弱い石だったのさ」
カービィ「じゃあ俺が元に戻って来れたのは?」
カービィは続けて質問した。
レッド「水晶の力だ。水晶に認められなければ、一生戻ってこられない。」
カービィ達は言葉も出ない。
レッド「・・・・さあ、町へ戻ろう。」
カービィ達は町に戻ってきた。
レッドの家に入り、少しくつろいだ。
するとレッドが喋りだした。
レッド「・・・水晶に認められたお前になら良いだろう。これをやる。」
そう言うとレッドは布で巻かれた物を取り出してカービィに渡した。
カービィは黙ってその剣を受け取り、布を外した。
すると其処に現れたのはなんとも上等な長剣だ。柄の部分に宝石がはめられている。
レッド「それは古くから伝わるこのデビルマウンテンの溶岩から彫金されし剣だ。」
ワド「あれ?立体映像じゃないんッスか?」
当然の質問だ。とカービィは思った。
レッド「いつもそうしている訳じゃない。何かをするときだけ溶岩を引いているのさ。」
カービィ「・・・・で、この剣を本当に貰って良いのか?」
レッド「ああ。水晶に認められたお前にならな。」
皆黙っている。カービィのことを見ているようだ。
カービィ「じゃあ、ありがたく貰っておくよ。レッド。」
レッドの顔から笑みが浮かんだ。しかし、また真剣な顔になった。
レッド「・・・・約束してくれ。この世界を驚異から救うと・・・。」
カービィ「・・・・・当たり前だ!」
こうしてカービィ達は次の目的地へと向かった。
カービィ「・・・・じゃあ、スティアは別の所に行くんだな?」
スティア「ああ。俺にも目的が出来たからな。お前等の手伝いだ。しかし、俺はとりあえず故郷に戻る。」
ワド「じゃあ此処でお別れッスね。」
スティア「また会おうな!カービィ!ワド!」
そう言いながらスティアは去っていった・・・・
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