STAR QUEST
旅立ちII
カービィとワドは息を切らしながら地上への階段を上った。階段を上る度に爆音が聞こえる。
やっと扉の前についた。
カービィ「・・・・くそっ!鍵がかかってる!ワド!下がってろ!」
ワドは何も言わず言われたままに後ろに下がった。
カービィ「うおぉぉぉぉぉぉぉおおお!!」
カービィは後ろに下がり、助走を付け、叫びながら扉に体当たりした。
すると、運が良かったのか錆びかけていた鉄の扉が開いた。
暗い所にいたので目が痛かった。明るさになれた所で二人はやっと今の状況を知ることが出来た。
カービィ&ワド「!?」
二人は息をのんだ。
目の前に広がっていた光景は、辺り一面の焼け野原だ。
建物という建物は跡形もなく破壊されている。
見えるのはガレキの山に燃えさかる火炎だ。
二人は村を走り回った。
ワド「村のみんながいないッス!」
カービィ「赤と青もだ!」
二人は最後に長老の家に行った。いや、長老の家だった場所と言った方が良いだろうか。
そこには長老が倒れていた。
カービィ&ワド「長老ぉお!!」
二人は倒れている長老の元へ走った。
ワド「長老!大丈夫ですか!」
カービィ「長老!何があったんですか!答えて下さい!」
長老はやっとの思いで目と口を開けた。
長老「変な奴らが来て、村の皆を連れて行った・・・」
カービィ&ワド「!!!!」
長老はしゃべり続ける。
長老「・・・・ヴァルキリーを知っているか?」
カービィは戸惑いながらも答えた。
カービィ「六つの水晶伝説のですか?」
ワド「そのおとぎ話がどうかしたッスか?」
長老「・・・・実は、その話はおとぎ話ではないのじゃ」
カービィ&ワド「え!?」
長老「六つの水晶は実在する・・・此処にも一個あったのじゃ」
長老「この村を襲った奴らの目的もそれじゃろう。恐らくそいつらは驚異ヴァルキリーを水晶で復活させる気じゃろう。」
カービィは信じられない顔をしている。当たり前だった。生まれてきてからずっと信じていたことが嘘のように崩れていく。
そしてそれが本当なら、真実なら、驚異ヴァルキリーは実在するこになるのだ。
長老「わしは赤と青にこの事を告げ、水晶を探す旅に行ってもらうつもりじゃった。しかしこの有様じゃ」
カービィは何も喋らない。
長老「頼む。この世界を、星を、救ってくれ。無理にとは言わん。嫌なら隣町にいき暮らすがよい。」
長老「もしお前さんが行く気なら、そこの棚にある地図を持って行け・・・・。」
そう言い残すと長老の手は冷たくなった。
ワド「長老ぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
カービィは何も言わない。涙を必死でこらえている。
すると誰かが近づいてきた。
???「あれぇ?まだ生き残りがいたんだ♪」
???「放っておけ、そんなガキ。あんなのに構っても時間の無駄だ。」
カービィは近くに落ちていた短剣を拾い上げ、とっさに構えた。
???「何のつもりだい?♪」
足が震えている。動かない。
???「行くぞ」
そう言うと奴らは音も立てず消えた・・・。
カービィはそこにひさまづいた。
カービィは泣きながら悔やんだ。自分の無力さに。
カービィ「・・・・・行くぞ。」
ワド「え?」
カービィ「行くって言ってんだ!」
そう言うとカービィは長老の言った棚から地図と思われるモノを引っ張り出し、短剣を腰に付けた。
ワド「わかったッス!」
二人は必要なモノを持ち、そこを発った・・・・・。
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