プププランド大戦争

第二十六話

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【城下町】


リール「せいやぁっ!」
ワド「回転衝波斬!」
アイス「スプラッシュフリーズ!」
ワドルディ達が敵に囲まれてはや2時間が経過している
ワドルディ達にも疲れの顔が見え始めている
ワド「ハァ、ハァ・・・もう・・・そろそろ疲れたッス・・・」
アイス「ここでくたばるんじゃないよ!死にたいのかい!?」
リール「でも・・・凄い量です・・・!一人一人の生命力も高いですし・・・!」

???「おいおい・・・前回の威勢はどうした?」

リール「!?・・・誰だ!」
アイス「あ・・・アンタは・・・」
ワド「ブロントさんッス!」

シャッ!

ブロ「死人のなりそこないは火葬されな!」

ゴオオォォォォォッ!

住人「おおおぉぉぉ・・・・」
リール「よし!抜けるよ!」
ワド「おぅ!」

ダダッ!

アイス「ねぇ!あんた達の中でこの町の抜け方知ってるの!?」
ワド「自分が知ってるッス!ここを曲がって進めば・・・」
その時だった、ワドルディが横に目を偶然向けて気づいたが・・・
子供が家から出てきたのだ、恐らくずっと家の中に隠れていたのだろう
さらに運の悪い事に、子供が家から出てすぐの所に・・・

ワド(ら・・・ラックさん!?)

ラック「うぅ、ううぅ・・・・」
死人のなりそこないとなったラックは、かつての温厚な寝ぼけた顔はかけらも無かった
ラック「うぅ・・うぅぅ・・・」

ダッ!

ブロント「!?おい!どこに行って・・・!」
リール「・・・生存者か!?」
ワドルディはいち早く4人から抜け出し、子供の元へと走った
しかし、ラックはそれより早く子供に気づいてしまった
ラック「う・・・があああぁぁぁ!」
子供「!?わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その時、ワドルディの脳裏にある言葉がよぎった
ワド「でやあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ヒュン!

ザァン!

ラック「ぐっ・・がぁぁぁぁぁ・・・!」

(ドサッ)

ワドルディが投げた槍はラックの腰を突き刺し、ラックは倒れた
アイス「大丈夫!?」
ワド「うん・・・何とか無事みたい・・・」
子供はあまりの恐怖に腰が抜け、その場で泣いていた
その時、微かに声が聞こえた
ラック「ワド・・ルディ・・・」
ワド「・・・ラックさん!?」
ラック「よく・・僕の言葉を覚えて・・たじゃないか・・・」
ワド「それ以上喋っちゃダメです!だか・・」
ラック「いい・・どうせ長くは持たない・・奴らは・・僕らをこんな姿にさせた怪しい術を扱う・・・そして・・・奴らは・・アレを探し回っている・・エ・・エタニ・・・」

(ガクッ)

ワド「ラックさ・・・ラックさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

やはりワドルディの一撃が決め手だったのだろう、最後の部分を喋り終える前に、ラックは息絶えた
ワドルディの目にも涙が溜まり、雫が落ちた
アイス「・・・涙のお別れは済んだかい」
ワド「うるさいッス!・・・何であんたは人が死んだのにそんなに平気でいられるッスか!」
アイス「あんたはもう忘れたの!?これは『戦争』なのよ!!」
ワド「!!・・・・・」
ワドルディはしばらく沈黙した、
そう、これは戦争なのだ、犠牲の無い戦争などありえない
恐らくワドルディの中で『戦争』と言う物が再び認識されたのだろう
アイス「あんたも敵を何人も犠牲にしてるでしょう、それと・・」
ワド「でも・・・敵を倒さなければこっちが殺されるッス!」
アイス「人の死にいちいち悲しんで良くそんな甘い事が言えるわね!戦争は自分を守る為にも戦うのよ!?」
リール「・・・確かに僕も戦うのは嫌いだけど・・・それでも市民や自分を守る為に・・・僕は戦ってると思う」
ワドルディは二人の話を泣き顔で聞きつつ、腕で涙をぬぐった
ワド「そうッスよね・・・やっぱり戦争ッス・・・うん・・・自分だってこれぐらいでへこまないッス!」
リール「うん、その意気だ!人が死ぬのは確かに悲しいけど・・・そこから復帰できる心を持つのも大事だ!」
ブロント「ふっ、ちくしょう・・・少しだけ俺も涙が・・・」
アイス「キレたら水も蒸発する程の炎の剣を持つ精霊なのに良く言えるわね・・・」
ブロント「ぃ・・・何で知ってんだ・・・つかオレの仲間しか知らないはず・・」
リール「まぁまぁ・・・とりあえず僕らも城へ行こう、他の皆さんも集まるはずだから・・・・」
他の3人と歩き出した時、ワドルディは一度だけ思った

ワド(ありがとう・・・ラックさん、そして・・・さようなら・・・)

ワドルディはそうラックに心で告げ、3人と歩き出した




ラック(あんたみたいな人でも楽に扱えるし軽いから投げる事だってできる・・・)

あの時ワドルディの脳裏によぎった言葉だった
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