GALAXY QUEST

新たな目的

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レイ「・・・・はぁ!?」
思わず叫ぶ。
カービィ「だから言ったろ。各方角の最果てに、鍵を完全にする為の人物が他に四人居るって」
訳が分からない。
当たり前だ。
レイの事を鍵やらなにやら言っておいて、いきなり更に必要な人物が四人も居ると言われたのだ。
しかも最果て。時間がどの位掛かるか分からない。
其処でレイはある事を思いついた。
レイ「えっと・・・そうだ。お前がやったあの長距離をどーんと飛ぶ奴で手っ取り早く行けないのか?」
カービィ「あれは無理だ。長距離移動なんてどんくらい精神力必要だか分かってるだろ?」
レイはその言葉を聞き、あの時少しでもカービィを凄いと思った事を後悔した。
確かにこの人物は凄い。何せ伝説を塗り替えた人物だ。
別の考えがあるのだろうと自分に言い聞かせ、いらつきを抑えた。
此処はあの神殿のような場所。
あれから少し時間を置いて軍の様子を見てきた。
今丁度奴らが何かの行事で中央の本部に集まっているという情報が流れ込んだのだ。
今が攻め時、そう思ったときに――
この話をカービィから聞かされたのだ。
レイ「・・・で、とにかく俺以外に適任者っぽいのを四人かき集めなきゃいけないんだろ?」
カービィ「何が「適任者っぽい」だ。力を解放するにはその人物四人に協力して貰わなければいけないんだよ」
何だか話が複雑になったような、なってないような。
まだ大天使の問題も残っている。
もう二体は軍に持って行かれているのだ。
大きく溜息をついた。
前にカービィから預かった闇の水晶。
何故本人が持っていないのだろうか。
一番本人が扱えるだろうに。
レイはそれをまじまじと見つめると、元の場所に収めた。
レイ「・・・・じゃあさ、さっさと行かないか?善は急げって言うだろ?」
レイはそう言うとやる気満々に肩を回した。
すると、其処へ丁度良くドアの音を鳴らし、ゼルスが入ってきた。
ゼルス「・・・話はフェストって言う野郎から聞いた。随分面倒な事しなきゃいけないらしいじゃんか」
ゼルスが足音を立てて、カービィとレイの中間辺りまで歩み寄った。
カービィ「そんなお遊びの戦いごっこじゃないからな。そんなに簡単じゃないんだよ」
少し間をおいて、レイが言い放つ。
レイ「じゃあさ、こんな少人数じゃ駄目だよな。もっと協力してくれる奴探さないと」
その意見はもっともだった。
今居るのはカービィ、レイ、ゼルス、フェストの四人のみ。
これもやはり問題の一つだった。
ゼルス「・・・・・さて、実行に移すとしますか」
カービィ「じゃあ一番近い所からだな。えっと・・・・」

レイ&ゼルス「・・・北だって」

声が重なった。


〜最果ての地、北〜


カービィ「な・・・なな・・・な、なんか・・・け、結構早く・・つ、着いたな」
レイ「・・・ど、どうでもいいから、さ・・・さっさとどっかに入らないか?」
フェスト「・・・・い、異議無し」
ゼルス「別にどうでも良い」
皆が一斉にゼルスの方へ視線を向ける。
皆マントを何枚も被っているのにゼルスだけは一枚だ。
皆ガクガク震え言葉さえもろくに発せないのに、何故この男は平気で居られるのだろうか。
レイ「・・・だ、駄目だ。こいつ、さ・・・寒すぎて狂っちまったんじゃ・・・」
レイがゆっくりと言う。
カービィ「・・・と、とにかく宿でも・・・さ、探すぞ」
白き銀世界が広がる中にぽつぽつとある民家。
屋根に白い帽子を被り窓からは黄色い光が漏れだしている。
此処は村なのだ。
吹雪が荒れ狂い吹き続ける中を四人は歩き続けていた。
少しずつ歩みながらも前を見続け、ただひたすらに宿の看板を見つけようとする。
というか村に宿なんてあるのだるか。
それにすぐ気づいたレイは力を振り絞り喋った。
レイ「・・・や、宿なんて村にないよな・・・ていうか、と、とにかく休ませて貰える所を・・・み、見つけないか・・・?」
皆は返事もせず頷いて見せ、ただひたすらに黄色の光へと向かった。
するともう何かの家の扉の前にゼルスが立っていた。
カービィ「・・・あ、あいつ・・・抜け駆けを・・・!」

ドサッ

其処で倒れた。
続いてフェストも雪の地面に倒れ込む。
レイ「・・・お、お前等・・・大丈・・・」

ドサッ

目を開ける。
其処には荒れ狂う雪の小粒と銀世界ではなく、明るく暖かい光があった。
急にばっと上半身を起こす。
壁一面に広がる木の板。そしてレンガ。
そのレンガの下には音を立て燃える炎が巻き起こっていた。
自分の体に被さっていた布を避け、ベッドらしき物から降りると早速暖炉だと思われる所に移動した。
横にはカービィとフェストが倒れ込んでいる。
その横にゼルスが堂々と立っていた。
ゼルス「ぉ、起きたかレイ。お前覚えてるか?途中でぶっ倒れて引きずり込んだんだぞ。此処の家の人が助けてくれたからまだ良いとして・・・・」
なんか他にも色々言っているようだが、意識がまだ完全ではなく話を全て聞く事が出来なかった。
レイ「・・うっ・・・!」
それよりもこの異常な頭痛。
何とか堪えているが、これは異常すぎる。
まるで無理矢理誰かに頭を探られるような・・・・

声だ。

声がする。
聞いた事のある声。
声は聞き取れたが誰の声か思い出せない。
思い出そうとした瞬間に頭痛は治った。

レイ「・・・・・!?」

ゼルス「それで――・・・ん?どうしたレイ?」
レイ「・・・いや・・・・何でもない」

宛になるもんか。
本当かさえも分からない。
けど―――

此処に適任者は居ないってどういう事だよ。
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