GALAXY QUEST
吹雪の中の罠
ゼルス「・・・まぁ、何でもないなら良いんだが」
ゼルスはレイにそう言うと、カービィとフェストに呼びかけた。
ゼルス「・・・お前等いい加減に起きろ!」
バシィッ!
二人の頬に思いっきりビンタを食らわせた。
すると二人が恐怖の顔を浮かべて、同時に上半身を起こした。
カービィ「痛ぇっ!お前何すんだよ!」
フェスト「同じく!ただえさえ冷えてるのに頬にビンタなんて・・・」
ゼルス「今度は脳天をぶち抜こうか?」
ゼルスが二人に銃を構えていた。
二人はまたもや同時に文句を言うのを止めた。
ゼルス「・・・で、さっさと適任者探そうぜ」
ゼルスが二人に向けていた銃を降ろすと、再び磨き始めた。
レイ「・・・・・」
気分が乗らなかった。
頭の中に変な声が響いてきて、しかも変な事を言われたのだ。
此処に適任者は居ない、と。
宛になるはずもないが、気になって仕方がない。
もしかしたら、軍が何らかの方法で仕向けたデタラメかも知れない。
自分にそう言い聞かせるが、思わず溜息が出た。
レイ「・・・まぁ、少し休んだらさっさと行くか」
カービィ「えぇぇ!?もっと休も・・・」
カービィの頭に銃口が付けられていた。
カービィは黙って口を閉じた。
カービィ「・・・見つかんねぇぇぇぇぇぇええ!!!」
カービィは雪が降る中そう叫んだ。
レイ達は吹雪が止むと早速適任者を捜しに行ったのだ。
が、しかしそう簡単に行く訳もなかった。
色々な所に聞きに回ったは良いが、何の情報も未だ掴めていない。
数時間は経っただろうか。
そして今こんな状況になったのだ。
ゼルス「・・・静かにしろ!」
ゼルスはカービィの頭を殴った。
頭を殴られたカービィは叫び声から悲鳴へと声を変えた。
カービィは頭を抱えてその場に座り込んだ。
フェスト「レイ、お前は何も感じないのか?」
カービィを無視し、フェストがレイに話しかけた。
レイ「は?何が?」
フェスト「いや・・・鍵であるお前なら、適任者が近くにいる場合に何かを感じるのではないか、と思ってな」
分からない気はしない。
もしも適任者が近くにいるのなら、鍵であるレイ自身が何かを感じるのではないか、と言う事だ。
レイ「・・・良い案だな。まぁ今は何も感じないが」
フェスト「・・・そうか」
〜???〜
???「奴等め・・・転移砲など嘗めた真似を・・・」
???「それにしても奴等は何処へ行った・・・?」
ピーッ
???「・・・ん・・・これは?」
???「無線機だな。本部からのようだ」
???「・・・!?。了解。今から行く」
プツッ
???「・・・どうやら奴等へ借りを返せるようだ」
???「・・・上等だ。私達も行くぞ」
シュン・・・
???「・・・・」
シュン・・・
〜最果ての地 北〜
レイ「・・・・・!!」
ドクンッ
レイ「来た・・・・!感じるぞ・・・!」
ゼルス「・・・どうした!?・・・適任者か!?」
同じくフェストも駆けつけた。
レイの表情には少し険しい表情があった。
激痛を堪えながらも左腕の裾を捲る。
フェスト「・・・これは・・・!?」
大総統にやられたあの赤紫の炎のような傷。
その傷が、妙に赤く光り出している。
レイ「適任者じゃない・・・奴だ・・・奴が此処に・・・!」
ゼルス「・・・!?」
捲った袖を直すと、レイはすぐに駆け出した。
ゼルス「・・・何だか分かんねぇけど・・・行くぞ」
ゼルスは雪の上で構わず寝ていたカービィを蹴り起こした。
フェスト「・・・ああ。さっさと行こう」
二人の腕には武器が握られていた。
レイ「此処は・・・」
洞穴を見つけた。
入り口には巨大な氷柱が無数と並び、入り口を遮っているかのようにも見えた。
片手を突き出す。
レイ『切り裂け、風刃・・・ウィンドカッター』
手から放たれる数個の風の刃が、巨大な氷柱を根から切り裂き道を開いた。
レイ「この先に・・・」
レイは落ちた氷柱を踏み越し洞穴に入っていった。
ゼルス「・・・レイ・・・何処いったんだ?」
少し息を切らしながら、三人は辺りを見回す。
フェスト「ん・・・あの中じゃないか?」
洞穴を指さした。
氷柱が切り落とされ雪に足跡がある。
ゼルス「んー、多分そうだ・・・・」
シャキンッ
カービィ『来る』
横でカービィが剣を抜いていた。
フェスト「ん?来るって何が・・・」
カービィ「黙って武器を取っていろ!」
カービィが叫んだ。
すると洞穴から奇妙な音。
メキメキ・・・カキッ
奇妙な音に二人は洞穴へと目線を向けた。
ゼルス「・・・これは・・・」
切り口から見る見るうちに巨大な氷柱が伸び、完全に入り口が封鎖していく。
カービィは剣を構えたまま、左右前後へと目を配った。
ヒュゥゥゥゥ・・・
フェスト「・・・荒れてきたな」
吹雪が視界を狭める。
重苦しい空気の中、その吹雪は切り裂かれた。
『・・鳴動』
カービィ「・・・そこかっ!!」
剣を頭上に構える。
キィィィイン!!!!!
ゼルス&フェスト「・・・・!?」
激しくぶつかり合う金属音が響き渡った。
カービィの頭上には邪気を纏う剣が、カービィの剣とぶつかり合い火花を散らしていた。
カービィは相手を剣ごと押し飛ばし、剣の主は空中で体制を整え着地する。
着地点の近くにはもう一人の人物が立っていた。
???「ほぅ・・・腕は鈍っていないようだな」
カービィ「・・・・貴様は・・・!?」
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