GALAXY QUEST

脱出

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気づいたときには遅かった。
油断せず、最後まで警戒心を持つべきだったのだ。
身体のほぼ全体が痛みに襲われ、赤い血が流れ出す。
その場に片膝をつき、息を荒立てた。
幸い最後の一撃は間一髪で回避出来た。
最後の一撃を食らっていたら死んでいた所だろう。
治癒能力のコマンドは使えない。

どうする・・・・・・

レイ「くそっ・・・・!」
息を荒立てながら喋る。
ミスト「後一人・・・・・」
ミストが剣を構える。
その剣はゼルスに向けられる。
ゼルス「・・・・チッ・・・」
ゼルスは一歩退き、銃を構える。
ゼルスは治癒能力の能力は一応持っている。
だが、ミストの隙のない空間に踏み出せない。
踏み出したらどうなることか。
すると、考える暇もなくミストが飛び立ち、ゼルスに向かって襲いかかった。
空中で大きく振りかぶり、ゼルスに向かい剣を振り下ろす。
ゼルス「うぉっと!」
ゼルスは後ろに低く飛んで回避した。
ミストの剣は深く地面に突き刺さり、それを中心に大きなヒビが入った。
そしてミストの第二撃。
突き刺さった剣を支えにし、勢いに乗り体を回しゼルスを蹴り飛ばした。
ゼルス「うぁっ・・・・!」

ドンッ!

そのままゼルスは壁に叩きつけられ、その場に倒れ込んだ。
ミスト「・・・・所詮この程度か」
ミストは着地後、剣を抜き口を開いた。
そして暗闇からの呻き声。
ミスト「所詮貴様等は大天使の餌となる運命・・・」
剣を鞘に収める。
戦いに集中して途中から気を配れなくなった大天使の存在。
その白く冷たく巨大な手が、ミストの両脇からぬっと現れる。
そしてその手はレイ達に向けられた。
もはや勝ち目はない。

どうする・・・・。

唯一生き延びられる可能性があるとすれば、それは逃げる事だ。
しかしこの傷では逃げようとも逃げられない。
ゼルスは気を失っている。そしてソロは寝ている。
レイは気を振り絞り、とにかく動こうとした。
体が動かない・・・・やはり駄目なのか。
レイ「(いや・・・・動く?)」
レイは気づかれない程度に指を少し動かす。
普通に意のままに動く。いつの間に回復したのだろうか。
目線をずらす。其処にはゼルスの薄笑いをあげる顔。
気を失っていたと思ったが、気づかれないように治癒能力のコマンドを使っていたようだ。
巨大な手は徐々に迫りつつある。
必ずチャンスはある。逃げ切れるチャンスが。
巨大な手はもう体に近付いている。

機会を窺え・・・・・絶好のチャンスを・・・!

レイ&ゼルス『・・・・今だっ!!!!』
レイとゼルスが同じように素早く立ち上がり、それと同時に走り出す。
ゼルスは自分に近いソロを持ち上げ、レイに投げた。
レイはそれを見事にキャッチし、そしてゼルスも持ち上げた。
白く巨大な手はレイ達が居た所にもの凄い勢いで衝突し、土煙が上がった。
レイ「・・・・いっけぇ!」
レイは一度謎の男に開かれた扉を足で突き破り、そのまま直進した。
ブラウン「うおぉっ!」
まだ其処にいたブラウンはいきなり押し開けられた扉に驚き、そして土煙の中から現れた人物三人を丸い目で見た。
なんだかやばそうな気がしたので、思わずブラウンも走り出した。
ミスト「逃がすか!追え!」

ウォォォォォオオオ!!!!!!

その後白い手がぬっと現れる。

ドドドドドドドド!!!!!!

ブラウン「うわぉ!予感的中!」
ブラウンはその後全力疾走した。
細い道を破壊しながら大天使が迫ってくる。
レイ「・・・・飛ぶぞ!」
ゼルス「おう!」
レイはそう言うと飛び立ち、唱える。
レイ『舞い上がれ、身体!スカイウィンド!』
風がレイ達を持ち上げ、飛び立った。
ブラウン「うわっ!あいつら凄ぇな・・・・」
ブラウンは何かを思いついたように、後ろに振り返った。
ブラウン『防げ、究極の盾!ダイヤモンドアーマー!』
ブラウンの手の先から巨大な輝く壁が現れた。
ブラウン「・・・・まっ、アーマーだけど今回は壁っつー事で!」
大天使はその光り輝く壁に阻まれ、咆哮した。
ブラウン「んじゃ、ごゆっくり〜」
ブラウンはそう言うと、走り出した。
その様子を、ふと後ろを見たレイ達も見ていた。
ゼルス「彼奴・・・凄ぇな・・・」
レイ「・・・・とにかく行くぞ!」
レイは前を見ながら飛び続けた。
すると、響くような声。
「・・・・逃がすか」
レイ「・・・・!?」
ゼルス「・・・・お前は!」

ミスト「・・・・まだ終わってはいない!」

目の前に飛んでいるミストが現れた。
ミストは剣先をレイ達に突き立て、そして振りかぶる。
レイは横に回避した。
が、空中なので回避しきれず片腕で掴んでいたソロを離してしまった。
レイ「・・・ソロ!」
ソロが空中で寝ている。
其処に黒い影が通り過ぎ、ソロの姿はなくなった。
ゼルス「・・・・!?」
ソロはミストに捕まっていた。
ミストは暗闇の中で薄笑いをあげ、そして消え去った。
それと同時に壁に阻まれていた大天使も消え去った。一体どういう事なのだろうか。
ゼルス「・・・・ソロ!!!!」
レイ「・・・とにかく此処を脱出した方がいい。考えるのはその後だ!」
そう言い、レイは速度を上げ飛んでいった。
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