GALAXY QUEST

潜入II

BACK | NEXT | TOP
レイ達は要塞のような拠点の入り口の前で立ち止まった。
すると、スライド式の鉄の扉がスーっと開く。
ゼルス「・・・・俺達を歓迎しているみたいだな」
ゼルスはそう言うと、銃を構えた。
レイも少し警戒心を強め、中に入る。

ウィーン・・・・・・・

扉の閉まる音。
そして、上の方から取り付けられているスピーカーから声がした。
???「民を救いたいのならば地下の奥深くに来るがいい。客人よ・・・」
彼奴の声。
レイ「・・・・・・」
レイはそれを聞くと、さっさと歩み出す。
と、それよりも前にソロがのんびり歩いていた事に気づく。
その姿は何とも呑気で、呆れるほどだ。
そう思った直後、この西の砦の歓迎が早速始まった。

・・・・・ガコン!!!

ソロ「ふわぁ〜・・・・・ん?」
ソロはふと下を見る。
レイ「・・・・!!!」
ゼルス「・・・・・おい!!」
ソロの立っている部分の地面がない。ぽっかり空いている。
ソロ「・・・・・え!?」
ソロは自分の体が落ち始めるまで状況に気づかなかった。
ソロ「うわああああぁぁぁぁ・・・・・・」
ソロの声が穴から響いてくる。
レイとゼルスは反応するのが一歩遅く、助ける事が出来なかった。
ソロは落ち行く中で頭上を見る。
ソロ「・・・ぇ!?助けてくれない訳!?」
ソロは焦って何かを探り出す。

ゴォォォオオオ!!!!

もの凄い速度で落ちていく。相当深いらしい。
ソロ「これで・・・・どうだぁっ!!!」
穴の両側の側面にどういう事か、スチール缶をすりつける。
落ち行く中では火花が散り、中身がこぼれ落ちる。
ソロ「ぁ!オレンジジュースゥ・・・・!」
中身が上に昇っていく。ソロの方が落ちる速度が上らしい。
やがて火花は散らなくなり、オレンジジュースの水滴が上から落ちてくる。
ソロ「ふぅ・・・・・あ!」
ソロはそれを飲もうとしたが、舌が届かず下に落ちていった。
ソロ「ぅ・・・うぅ・・・!」
ソロは涙をこらえ、スチール缶に何かを唱える。
スチール缶は見事に強力な磁力を授けられ、穴の側面にぴったりと付く。
それでソロは自力で上まで上ってきた。
ソロ「はぁ・・・はぁ・・・ん?」
見ると、レイとゼルスが思いっきりくつろいでいる。
待ちくたびれたらしい。
レイ「ん?やっと来たか・・・遅ぇよ・・・・」
レイはそう言うと立ち上がった。
ゼルス「・・・ん?ぁぁ、お前か。もう死んだと思って先に行く所だったぞ」
ゼルスは銃を磨いていたが、立ち上がった。
ソロはぶつぶつ言いながら穴からはい上がった。
と、次の瞬間。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!

レイ「・・・・!?」
その出たばかりの穴から無数の棘が突き出てきた。
その棘が止んだかと思うと、次は穴から無数の槍が飛んでくる。
もう少しはい上がってくるのが遅かったら串刺しになっていた所だろう。
ソロ「あっぶねぇ・・・・」
ソロは後ろに手をついて後ずさりした。
レイ「・・・どうやら奴らは客人を大歓迎しているようだな・・・」
そう言うと、穴の横を通り進んだ。

やがて直進していくと、壁に突き当たる。
道は左に続いていた。
レイ「・・・・・・ぉぃ・・・」
ゼルス「・・・・ぁぁ、分かっている」
ソロ「・・・・へ?」
レイとゼルスの視線は道の頭上、天井の角に向けられる。
バルカン砲などの兵器が盛りだくさんだ。
ソロはどうやらそれに気づいていない。
ソロはそんな事も気づかず歩み出した。
レイ「おい・・・!ちょっと待・・・・・」
遅かった。

バキュン!バキュン!

ドドドドドドド!!!!

ソロ「うわ!!うわっ!うわっ!うわぁぁっ!」
ソロがステップを踏み、上手い具合に四方八方からの弾丸を回避する。
まるで踊っているようだ。
レイは呆れた顔で片手を突き出す。
レイ『貫け、無限の氷槍!ブリザードランス!!』
レイの周りから数多の氷槍が現れ、次々と兵器を破壊していく。
破壊するに連れ、ソロの踊りはゆっくりになり、そして止まった。
レイ「全く・・・・お前は緊張感が無さ・・・・」
レイ達に影が差す。
レイは素早く頭上を見上げる。
レイ「なっ・・・・!!」

ドォォォォォオオオオン!!!!!!!

土煙が上がる。
ゼルス「・・・・・?」
ゼルスが頭上を見上げる。
其処には両手を突き出しているレイに、落下物を防いだ岩壁がそびえ立っていた。
レイ「・・・・ふぅ・・・」
この道全てを押しつぶす程の滅茶苦茶巨大な錘が落ちてきたのだ。
レイは両手を戻すと、ソロの腕を掴み奥に全力疾走した。

メキッ!メキメキ!

岩壁が悲鳴を上げる。
ゼルス「・・・・・・!!」
ゼルスは状況を察し、レイと同じ行動を取る。

メキッ!バキバキッ!

岩壁にヒビが入る。
道の突き当たりだ。今度は右に下り階段がある。
其処にレイとゼルスは転がり込むように飛んだ。

バキッ!バキバキバキバキッ!

ドォォォォォオオオオン!!!!!!!

間一髪。
レイ達が走ってきた道はもはや錘で何も見えない状態だ。
レイはソロを振り落とすと、立ったまま膝に手をつき息を整えた。
ソロは寝ていた。それを見るとレイは溜息をつく。
ゼルスは疲れ果て、手を床に付け休んでいる。
十分な休息を取ると、レイ達は進み始めた。

やがて道はコンクリート造りになっていき、地下らしくなってきた。
それと同時に不気味さも増していく。
だんだん道が細くなっていく。苦しい程細い訳じゃないが。
レイ「本部と大体造りは同じだからな・・・・もうそろそろ最深部だ・・」
レイは奥を指さし、言う。

『させるものか・・・・死んで貰おう・・・・』

すると、三人が通ってきた道の細くなっている所からの機械音。

ガチャン!ガチャン!ガチャン!ガチャン!ガチャン!

ウィーン・・・・・・・・!!!!

レイ「・・・・・!?」
レイ達はゆっくり後ろを向く。
すると、馬鹿でかい丸鋸が横から五つ程左右の壁から出現し、音を立て凄い速度で此方に迫ってくる。
逃げ切れる場所がない。下から上まで馬鹿でかい丸鋸が占拠している。
レイは急いで進んでいた方向に向き直る。
すると、奥の部屋に続く扉が閉まろうとしているではないか。
ゼルス「・・・・・」
レイ「・・・・・」

レイ&ゼルス『走れぇぇぇぇえええ!!!!!!』

二人の叫び声が重なる。
二人は全力疾走する。
それはもうもの凄い勢いで、奥の部屋を目指して。
丸鋸は迫ってくる。
扉は閉じつつある。
もう間に合わないかも知れない。息が限界だ。
後少し・・・・・でも、閉じそうだ。そして後ろからの丸鋸。
『・・・・朽ち果てるが良い・・・・』
レイ『・・・・・・いっけぇぇぇぇぇぇえええ!!!!!!』
BACK | NEXT | TOP

-Powered by HTML DWARF-