GALAXY QUEST
潜入
〜???〜
???「・・・そうか・・・自ら苦を選ぶか・・・・」
民間人「ひぃっ!お、お助けを・・・!!」
その人物は民間人の首をひっつかみ、そのまま持ち上げた。
???「・・・貴様には懺悔の時すら与えるものか・・・・」
民間人「ひ、ひ・・・・・」
???『・・・崋斬』
『・・・これだけは言っておこう。俺はお前等の敵ではない』
レイ「・・・・・」
レイは何回もあの意味深な言葉の意味を考えていた。
そしてそれに集中しすぎるあまり、ゼルスの声が届いていない。
ゼルスはそれに少し腹を立てたのか、レイの間近に駆け寄り大声で叫んだ。
ゼルス「おい!聞いてんのか!!」
レイ「うぉっ!?・・・何だよ・・・」
レイは耳を押さえながら、嫌そうに聞く。
ゼルス「・・・・街があるぞ。行かないのか?」
レイは少し暗い表情になり、下を向いた。
前に行った街の事を思い出す。
それ以降街には何だか寄りたくなかった。
まるで自分が疫病神のような気がしてきたのだ。
自分の安っぽい正義感の為に、一つの街が崩壊したような気がするのだ。
レイはこれまで他の街を何個も無視し、通過した。
今まであてもなく進んできた。街にも行かなければ情報も何も得られない。
レイは少し悩んだ。
レイ「仕方がない・・・・何か手がかりが掴めたら、すぐに街を出るぞ」
レイはそう言うと、角度を変え街の入り口へと向かった。
ゼルス「ひゃっほう!そう来なくちゃ!」
ゼルスははしゃいで飛び、レイの後に続いた。
〜街内部〜
やけに人の気配がない。
そんなに大きい街ではなかったが、人の気配が全く感じられない。
ゴーストタウンと言った所だろうか。
レイ「・・・何の情報も掴めそうにないな・・・」
レイは回れ右をした。ゼルスもしぶしぶ同じ行動を取る。
そして、いつまでもレイの肩で眠っているソロをたたき起こそうとしたが、気分が乗らなかったので止めた。
すると、そんな三人を引き留める何かが聞こえた。
レイ「・・・・・・・!?」
声・・・・違う、悲鳴だ。
その悲鳴は街全体に響き渡った。
ゼルス「・・・人はいるみたいだな・・・行くぞ!」
レイはゼルスに引っ張られ、やむを得ず街の奥へと進んだ。
???「何故そう自分の命を無駄にする・・・・」
民間人「う、ぁ・・ぁ、!うぁぁぁああ!!!!!!」
バタッ!
次々と人が倒れていく。
後ろにいる人々が怯えてその光景を見ている。
其処にレイとゼルスは現れた。
レイ「・・・・お前・・・何やってんだ!!!」
その光景を見たレイが叫ぶ。
其処の街路地には幾多の人々が倒れている。
その人々を踏みつけ、立っている人物が一人。
その人物はレイの姿を見ると、口を開いた。
???「ほぅ・・・・確か貴様は・・・・」
その人物がレイとソロをじっと見ている。
ゼルスは倒れる人々に向かい、全て死んでいる事を確認した。
ゼルス「・・・てめぇ・・・・!!!!」
ゼルスが銃に手を掛けた。
レイ「・・・・待て」
レイがゼルスを止める。
どうやらレイもこの人物を知っているようだ。
レイ「・・・・お前は・・・あの時の・・・・!!」
あの時、レイとソロとゼトの前に現れた人物。
あの宣告をしに来た人物だ。
レイが戦闘態勢を取る。
レイは肩に乗っていたソロを真横の建物に投げつけ、ソロを無理矢理起こした。
ソロ「食べきれ・・・・・ぶっ!!痛ぇ・・・!!」
前とは違い、完全に復活している。いつもの食べ物の夢を見ていたらしい。
???「残念だが貴様等に付き合っている暇はない・・・」
その人物は怯えている人々の方に向き返り、手を突き出す。
シュン・・・・!
すると、一瞬にして人々が瞬間移動するように消え去った。
レイ「なっ・・・・!!」
そしてそれに続き、薄笑いをあげるその人物も消え去る。
『もし貴様等がこの愚者共を助けようと言うならば・・・西の砦に来るが良い』
頭の中に響き渡るような声が聞こえる。
ゼルス「西の砦・・・・って何処だ?」
ゼルスがソロに問う。
ソロ「・・・・さぁ?」
ソロに聞いたのが間違いだった。と、ゼルスは思った。
すると、そんな雑談の横から突然レイが口を開く。
レイ「奴ら・・・・そう来たか」
レイは考えた。
レイ「・・・・行くぞ」
ソロ「・・・ぇ?何処に?」
静寂と風が辺りを包む。
レイ『・・・・ラディアス軍西部だ』
レイが決断した理由。
それは街の人々をもう死なせたくないという想い。
そして人々を助ける事がせめてもの償いだからと思ったからだ。
そして、あの人物。
あの人物とは何れぶつかり合い、剣を交える事となるだろう。
レイ達はラディアス軍西部へと向かった。
ゼルス「・・・・ラディアス軍西部ってすぐ近くにあったんだな」
ゼルスが目の前に巨大な要塞のような建物を見、言う。
レイ達は既にラディアス軍本部に着いていた。
ソロはそのでかさに口をぽかーんと開けている。
レイ「・・・西部は他の北、南、東に比べて一番機械的な拠点だ。どんな仕掛けがあるのか分かったもんじゃないぞ」
ゼルスは早速銃を構え、弾を込めている。
ソロはまたあくびをする。
レイはそれを見ると、さっさと歩み出した。
〜???〜
???「奴ら、普通に来やがったな・・・何もかも計画通りだ」
???「分かっているな・・・ミスト」
???「私が命令に背いた事があるか?何度と言わなくても分かっている」
???「そうだったな・・・・。良いか・・確実に『奴』を捕獲しろ。まぁ、お前が失敗するとも思えんがな」
???「・・・・・・・」
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