GALAXY QUEST

崩壊

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レイ「・・・・・・!?」
これは奇跡なのか。それとも偶然なのか。
レイ越しに影が差し、それは大天使へと向かった。
そして大天使は苦しそうに咆哮し、呻き声を上げた。
その直後に金縛りが解けた。
レイは目の前を見てみた。

マントを纏うカービィ族。

そしてレイは前にも会った事のあるような気がする。
その人物はいかにも凄そうな剣を携え、構えている。
レイ「お前は・・・・・!」
あの時、レイを助けてくれた謎の人物。
大総統からの永遠の呪いを完全には防げなかった物の、左腕が呪われただけで済んだのだ。
そしてレイを逃がしてくれた人物。
その人物が今、目の前にいる。
まさか再会するとは思わなかっただろう。
???「奴はまだ目覚めたばかりだ。今のうちに止めるぞ・・!!」
謎の人物が言う。
ミカエルは怒り狂って巨大な拳を乱暴に振り回している。それを謎の人物は容易に飛んで回避し、時折剣を振りかざす。
ゼルスはとにかく銃をミカエルにずっと構えている。何をしようとしているのだろうか。
レイはとりあえず片手を突き出した。
???「守りは俺が崩す。その間にお前等が攻めろ!」
謎の人物はミカエルの前に大きく飛び立ち、剣を振りかざした。
???『粉砕せよ、崩壊の剣!ブレイクセイバー!!!』
謎の人物の剣が白銀の気を纏い、それがミカエルに向かって振り落とされた。
レイ「(あのコマンド・・・・普通に上級は行っているぞ・・・!!)」
剣は途中で大天使の守りに抑えられ、剣は空中で火花を散らせているかのようだ。
そしてガラスが割れるような音と共に剣が守りを貫いた。
ミカエルは咆哮した。
レイ「・・・・今だ!」
レイは片手を更に大きく突き出す。そして隣でゼルスも銃を構える。
レイ『爆ぜよ、爆裂の炎槍!!!クラッシュジャベリン!』
ゼルス『吹き飛べ!インパクトガン!!!』
レイの手から巨大な炎槍が、ミカエルに向かって放たれる。
そして隣から、明らかに威力のありそうな銃が放たれる。だが、速度はやや遅めだ。

ドォォォォォオオオオン!!!!!!!

炎槍は素早くミカエルに突き刺さり、そしてそれが大爆発を起こした。
ミカエルは再び苦しそうに咆哮する。

ドォォォォォオオオオン!!!!!!!

そして追い打ちするようにインパクトガンがミカエルの腹に命中。同じく大爆発を起こす。
普通の銃と言っても、これほどの威力とは誰も思わないだろう。
ミカエルはかなり弱っている。どうやら疲労が溜まっているようだ。
目覚めたばかりというせいもあるだろう。
ミカエルは疲れ果て、今にも倒れそうという感じだ。
レイ「良し・・・いけるぞ!!」
すると、その直後にレイに答えが返ってくる。
???「・・・いかせてたまるものか・・・」
ゼルス「・・・・・!?」
何処からとも無く声がする。謎の人物とは違う、誰かだ。
その声を良く聞くと、天井から聞こえる。
それを察するとすぐに声の主が降り立ってきた。

レイ「・・・・アルグス中佐・・・邪魔をするか!」
目の前に降り立ったのはアルグス中佐。レイ達は逃げたと思っていたのだ。
ゼルス「俺達が弱らせるのを高みの見物って訳か・・・!」
ゼルスが銃を持ちながら一歩前進し、話す。
アルグス「・・邪魔とは酷いな。元々大天使は我々が狙っていた物だ・・・・」
ミカエルの真横に立ったアルグスが言う。
レイは拳を力強く握りしめた。
レイ「こんな破壊しか生まないような力、何の役に立つ!破壊からは何も生まれないぞ!!!」
レイが腕を振り払い、叫ぶ。
その声はこの神殿のような部屋に響き渡った。
アルグス「・・・何の役に立つ?何を言う・・・力がこの世の全て。力が全てを支配す。そしてその絶対の力を手に入れるのが大総統閣下の志しだ・・・・」
レイ「ふざけんな!そんな力・・・・そんな力、俺が打ち砕いてやってやる!」
レイは再び叫ぶ。
アルグス「黙れ・・・・この裏切り者がぁ!」
レイはその声に少し退いた。
アルグス「まぁ良い。お前等とはおさらばだ。ご苦労だったな・・・」
すると、まるで機械か何かで空間移動するかのようにアルグスは消え去った。
そして、あの巨大なミカエルも同じように消え去る。
機械音が響き渡り、目の前が開放的になった。
レイは手を下げた。そしてゼルスも銃を下げる。
そしていきなりレイは問うた。
レイ「・・・・お前は誰なんだ?一体何者なんだ・・・?」
謎の人物に向かって言う。謎の人物は此方を向いた。
???「お前に言うのはまだ早い。今のお前では全ては受け止められまい・・・」
謎の人物はそう言うと、剣を下げてレイ達に背を向けた。
レイ「・・・・ま、待て!」
謎の人物は立ち止まる。
そして、少し横に顔を傾けて口を開いた。
???「・・・これだけは言っておこう。俺はお前等の敵ではない」
そう言うと謎の人物は消え去った。
レイ「・・・・・」
ゼルス「・・・・一件落着・・・か?」

しかし、一難去ってまた一難。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!

レイ「・・・・・・!?」
もの凄い轟音と共に、天井からガレキが降ってくる。
すると、何故かその振り行くガレキの真下に今まで居なかったソロがいる。
レイ「お前・・・今までどこ行ってたんだ!!」
レイは急いで駆け、ソロの腕をひっつかみそのまま直進した。
ゼルスも後に続く。
ソロは何も言わない。何故だろうか。
振り行くガレキを回避しながら、レイは直進し続ける。
すると、目の前から柱が倒れてくる。
ゼルス「・・・・危ない!!」
レイとゼルスは一度立ち止まり、横に緊急回避した。
レイとゼルスがいた場所には柱が見事に倒れ崩れ去り、土煙を上げた。
レイ「(今飛ぶのは危険だ・・・どうにか・・・どうにか手は・・!)」

すると、後ろから声がする。
ゼルス「良い手がある!今から俺が天井をぶち壊す!その間にお前は風のコマンドで飛んでくれ!」
レイは少し戸惑ったが、方向転換しゼルスを担ぎ上げた。
ソロとゼルスはカービィ族なので、二人だろうと持ち上げる事は容易な事だった。
レイ『舞い上がれ、身体!スカイウィンド!』
レイがそう叫ぶと、体が空中に浮かび始める。
そして、レイはゼルスを自分の肩に乗せる。
その際頭上を見ると、馬鹿でかいガレキが落ちてきた。
レイ「・・・・本当に大丈夫なのか!?」
ゼルス「大丈夫だ!ぶち壊してやらぁ!!!」
ゼルスが叫ぶ。


ゼルス『撃ち破れ、駆け抜ける氷結の弾丸!!!アイス・ザ・バースト!!!!』


もの凄い速度で銃を持ち替えし、乱射した。
一発一発が氷の結晶と成している。
それは馬鹿でかいガレキをも容易に粉砕し、そしてその勢いは衰えず他のガレキも粉砕した。
レイの顔にガレキの粉がかかる。だが、レイは気にしなかった。
レイは反動に負けないように、力強く昇っていった。
やがて、レイとゼルスの顔に光が差す。

ドォォォォォオオオオン!!!!!!!

ゼルス「おっしゃぁぁあああ!!!!!!」
外に出た。懐かしい感覚だ。
どうやら此処は街の外、レイが降り立った所に近い所だ。
そしてレイは、街の方に視線をそらす。
レイ「・・・・・・!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!

街が崩れて地面に引き込まれていく。
ゼルス「・・・・街が・・・!!!」
多分地下が崩壊した為だろう。まるで地盤沈下だ。
あっという間だった。
街があった場所は荒地と化し、街の面影はもはや無くなっていた。
レイの脳裏に、何故か八百屋の店員の顔が浮かんでくる。レイはそれを必死で振り払った。
ゼルス「街が・・・・街がぁっ・・・!!!」
ゼルスはその場に挫折した。
レイは言葉を探したが、掛ける言葉がない。
レイはソロを担いだまま、後ろに向かって歩き出した。


レイ「・・・・・・すまんな」
レイは何も言わない。必死で涙をこらえている。
街が、この街が、簡単に跡形もなく無くなってしまった。
そう言うと、レイはそのまま歩き出した。
ゼルス「・・・・待ってくれ・・・!」
ゼルスが呼び止める。レイはその場に立ち止まった。
ゼルス「俺は・・・俺は軍を許さない・・・俺も行くぞ・・・こんな所を増やさない為にも・・・!」
レイはそれを聞くと、そのまま歩き出した・・・・・
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