GALAXY QUEST
街の秘密II
レイの見る川の底には、円状の部分の中でも中心にある太陽の紋様だった。
レイが周りを見てみると、川の中の側面が全て鏡で施されている。と言っても、円状になっている部分だけだ。
レイはソロの腕をひっつかみ、川からはいでた。
バシャアっと言う音と共に、服から水滴がしたたり落ちる。
レイはソロを投げ出し、そして自分も出た。
ソロ「うぉっ・・・って痛っ!」
ソロは転げ、銅像か何かにぶつかり声を上げた。
レイ「それにしても・・・怪しいな・・・・」
レイは川から出ても尚、円状に施された部分を見下ろし太陽の紋様を見続けた。
そして頭を抑えながら唸っているソロの方に目線をずらした。ソロの後ろにはでかい銅像が誇らしげに建っている。
その銅像は太陽を遮っていた。川の方には上手い具合に日が当たっていない。
レイ「・・・まさか・・・」
レイはソロの方に小走りで向かった。
ソロ「ん・・・・何?」
そう言うソロを押しのけ、銅像付近の地面を調べてみた。
レイ「そうか・・・・分かったぞ・・!」
ソロ「何?何が?何で?」
レイはしつこく質問するソロを無視して銅像を見つめた。
銅像付近の地面には、銅像が動かされた形跡が微かにある。
レイ「さて・・・・。・・・ん!?」
後ろから悲鳴が聞こえる。聞き覚えのある声。
多分ラディアス兵だ。何かあったのだろうか。
悲鳴を挙げさせているのは銃声。そしてその銃声が悲鳴と共にどんどん近付いてくる。
そしてその銃声を発している主がレイとソロの目線の先に現れた。
広場から続く道に人影がある。多分カービィ族だ。
銃を撃ちながらラディアスの兵を倒していく。その銃はやがてレイに向けられた。
レイ「ぇ・・・・・は!?」
レイは自分に銃を向けている人物を、呆然と見た。
すると、その人物は口を開く。
???「お前もラディアス軍の人間だな!この街から出て行け!」
そう言うとその人物はこちらに銃を再び向けた。
レイは自分の服を見た。白いラディアスの軍服だ。
ソロ「ぇ!?ちょ、ちょっと待・・・・」
バァン!
銃声がした。と同時よりも早く、地が鳴るような音がした。
レイの目の前に広がるのは岩の壁。そして、それが音を立てて崩れ去る。
レイ「・・・・・普通の銃じゃないな・・・!」
崩れていく岩壁からレイが顔を出し、話す。
???「やるな・・・だが甘い!」
バババァン!!!!
銃声が三つ。そしてソロの悲鳴。
今度は地の鳴る音はしない。ソロは目をつむった。
???「何だと・・・・!?」
謎の人物が言う。ソロはゆっくり目を開けた。
レイの手から煙が出ている。いや、レイの指と指の間から煙が立っている。
よくよく見ると、レイの指の間には弾がある。
レイはそれを地面に投げ捨てた。金属音が鳴り響く。
恐らく風のコマンドで勢いを和らげたのだろう。しかも銃の弾の速さでも指で挟めていた。
レイは薄笑いをあげる。
謎の人物は一歩後ろに退いた。
レイ「勘違いするな。俺はもう軍の身じゃない」
レイは片手を突き出すのを止め、腕を降ろした。
謎の人物は急に力を抜き、銃を降ろした。
川のせせらぎが後ろから聞こえる。
???「・・・・本当か・・・!?」
謎の人物は疑っている。
レイは自分の胸に当たる部分にある勲章をひっつかんだ。
そしてそれを空中に投げ、叫んだ。
レイ『貫け、氷槍!フリーズランサー!!』
レイの手から氷の槍が放たれ、勲章を貫いた。勲章はもうそう見えない状態になり、川にヒラヒラと落ちていった。
それを見ると、謎の人物は口を開いた。
???「・・・・・撃って悪かった・・・。すまんな」
謎の人物はレイに近付いてきた。ソロは気が抜けすぎて気絶している。
???「俺はゼルスだ。宜しく」
レイ「俺はレイだ。レイ=ファルス。んで、其処にいるのがソロ。ソロ=ラファエルだ」
ゼルス「そうか。先程は本当にすまなかった」
ゼルスは手を差し伸べた。レイはその手をがっちりと掴み、握手をした。
レイ「何故軍を抜けたかは・・・・話すと長くなる。・・・・・さて、誤解も解けた事だ。」
レイ「・・・・・この街の秘密を暴いてやろうじゃないか」
ゼルス「・・・・秘密?」
ゼルスは問うた。
レイ「・・・・すぐに分かるさ」
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