GALAXY QUEST
奇襲
???「ふぁ〜・・・ぁ〜眠い」
河原に座りながら、釣り糸が川に垂らされている。
魚が食いつき、そして釣り上げられる。魚は箱に入れられた。
そしてまた釣り糸を垂らす。その繰り返しだ。
しかし、寝ぼけ眼でのんびり釣りをしている人物に、のんびりしていられない事が起きた。
晴れ渡る青空が広がっていた。
その人物はその青空を見ると、あくびをしてまた川へと視線を戻した。
すると、その人物を覆う影が一つ。
その影は寝ぼけ眼の人物をもはっきりと目を覚まさせた。
???「・・・・・・ん!?」
何かが太陽の光を遮り、そして後ろの草原の方に落ちていった。
ドサッ!
草原の坂の影響で、下の方へと転がり落ちていった。
其処に倒れていたのはレイだ。そして数メートル先にソロが居る。
釣りをしていた人物は釣り道具や魚を持ち、レイ達の所に走ってきた。
レイ「(くそっ・・・限界だ・・・!)」
レイの目線の先にはソロが倒れている。気を失って居るみたいだ。
そして背の方から足音が聞こえてくる。
視界がぼやけてきた。分かるのは草原の緑と青い空。
その足音の主は、レイの顔を覗いた。そして声が聞こえる。
自分を呼んでいるのだろうか。何も分からない。
レイの気は其処で途絶えてしまった。
どの位経っただろうか。
レイはふと目を覚ました。
目線の先にあるのは木の板。
レイははっとしたように起きあがった。濡れたタオルが自分の体に落ちる。
レイ「(そうか・・・俺は精神力が切れて草原に・・・・)」
???「ぉ、起きたみたいだね」
左から声が聞こえる。その人物はドアを閉め、ガチャンと言う音の後にテーブルに箱を置いた。
右を見るとソロが倒れていた。まだ起きていないようだ。
レイはその人物に問うた。
レイ「此処は・・・・何処だ?」
???「ん?此処は僕の家さ。ボロ屋だけどね」
その人物は釣り道具をテーブルに置き、箱を地面に置いきながら答えた。箱の中には魚が居た。
レイ「いや、そうじゃないんだが・・・・此処は世界のどの位置に当てはまる?」
レイは自分の上に乗っかっていた濡れタオルを横の床に置き、再び問うた。
???「そうだなぁ・・・・此処は、あのラディアス軍西部から見たら、更に西の端かなぁ」
レイ「お前・・・今ラディアス軍と言ったか!?」
???「ぁぁ、そうだが・・・・」
すると、突然レイの左腕に焼けるような痛みが走った。
レイ「ぅっ・・・・!!」
レイは痛みをこらえ、右腕で左腕の袖をひっ掴み袖を捲って左腕を見てみた。
赤紫色の炎のような模様がレイの腕に焼き込まれている。
レイ「これは・・・・あの時の・・・!!」
大総統にやられた呪いだ。光のコマンドなどでは治せない代物だろう。
レイ「と言うか・・・・お前誰だ?」
レイは止んだ痛みをきっかけに、その人物に聞いた。
???「ん?僕?僕はゼト。ここら辺に釣りして住んでるんだ。宜しく」
レイ「俺はレイ。レイ=ファルスだ」
すると、後ろの方でソロのあくびが聞こえた。ソロが起きたらしい。
レイ「んで・・・此奴がソロ=ラファエルだ」
レイは親指で後ろを指した。
ソロ「・・・・・ん?」
ソロは状況が飲み込めてないらしい。
ゼト「(ラファエル・・・?どこかで聞いたような気が・・・・)」
ゼトは少し考えた。
ソロ「ん?何?誰?何処?」
レイ「さて、ソロも起きた事だ。色々話そうじゃないか」
レイは状況の飲み込めていないソロを呼び、そして話し始めた。
軍の機密の事、そして大総統が言っていた事、そして自分を助けてくれた謎の人物の事。
そして此処に至るまでの全てを話した。
ソロ「ふぅ〜ん・・・・ぇぇえええ!?」
レイ「お前、反応遅いだろ・・・・」
レイが額を片手で押さえ、溜息をついた。
ゼト「でもさ、その九つの堕天使って言うのが気になるよね・・・」
ゼトは手で顎を支えて、考えた。
ソロ「ん?ちょっと待て!?ってことはラディアス軍がレイ目掛けて襲いかかってくるんじゃないのか!?」
レイ「いや、それは無いな」
レイが即答した。
ソロ「ぇ!?何で!?どうして!?相手は軍の大総・・・・」
レイ「大総統だって馬鹿じゃない。そんな事したら軍の機密が部外者に知られるからな。迂闊には動かないだろう」
レイはそう言って椅子に座った。
ソロ「う〜ん・・・・腹減ったなぁ〜・・・」
ソロがそう言うと、ゼトは箱の中に手を突っ込んだ。
ゼト「食べる?」
ゼトは魚を片手でぶら下げた。
ソロ「ぉぉお!!欲し・・・・」
レイ「・・・・さて、いつまでも世話になっている訳にもいかない」
レイはそう言うと立ち上がり、ソロの腕をひっつかんでドアへと向かった。
ソロ「ぁぁあ!魚ぁ〜・・・・」
ソロはどんどん引きずられていく。魚を持つゼトを通り過ぎた。
レイ「んじゃぁな。お前に迷惑させるつもりもない」
ソロ「マ、マイフィッシュ〜!」
そう言ってレイはドアを開け、ソロを放り出すとドアを閉めた。
ゼト「それにしても・・・九つの堕天使・・・・」
ゼトは魚を閉まった。
レイ「手がかり無しか・・・とりあえず情報収集する為に・・・・」
ソロ「さ、さ・・・・さか・・・魚・・・フ、フィッシュ・・!」
ソロが飢え死にしそうなようにゼトの家にはいつくばって戻っていく。
レイはソロを捕まえようとした。
しかし、ドン!と言う音と共にドアが開き、ソロは川の方に吹っ飛んだ。
ソロ「うわぁぁあぁぁぁぁあぁぁあ!!!!」
ゼト「・・・・ん?」
ボチャン!!!!!!
しかし、レイはそんな事も気にも留めずにドアを開いたゼトを見た。
ゼト「レイ!分かったよ!」
レイ「ん?・・・・何がだ?」
ソロ「うゎ〜い!魚!魚ダァ!!」
後ろの方で色々言っているソロを無視して、ゼトの言葉を待った。
ゼト「・・・・九つの堕天使に関係してるかも知れない事が分かったんだ!」
レイ「何・・・!?本当か!?」
ゼト「ぁぁ。で、それなんだけ・・・・」
レイ「・・・・来る」
遮るようにレイが喋る。
ゼト「・・・・へ?」
ドオォォォォォォォォォオオン!!!!!!!
ソロ「うわぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!」
爆音と共に爆風が広がり、そして土煙が舞った。
土煙が止むと、レイの目の前にそびえ立った岩壁が崩れ去った。
レイ「・・・・誰だ・・・!!!」
???「ほぅ・・・・防いだか」
黒いマントを着ている。恐らくカービィ族だろう。
レイ「お前・・・大総統から寄こされたな!!」
???「その通りだ・・・・」
レイは片手を突き出し、奇襲を書けてきた人物に向け構えた。
レイ「(くそ・・・・・意外と早く仕掛けてきたな・・・・・!)」
ソロ「ぁぁあ!魚が!!!!」
魚が先程の爆風で吹き飛び、もはや食べられない状態になってしまった。
ゼトとレイは勿論それを無視した。
ゼトは背中にいつも担いでいた弓を取り出した。
???「フッ・・・・やる気か?」
謎の人物は薄笑いを浮かべる。
ゼト『切り裂け、風の矢!ウィンド・ノーマル!!!』
ゼトは弓に手を掛けると、風がゼトの手に集中し風の矢を作り上げた。
ゼトはその矢を射た。
矢は謎の人物の数p左に放たれ、謎の人物のマントをなびかせ草原を切り裂いた。
ゼト「僕を・・・・あまり嘗めない事だ」
レイ「(こいつ・・・・能力者だったのか!?)」
謎の人物は片手を突き出すのを止めた。
???「貴様では私には勝てない。たとえ二人でも、三人でも、だ」
レイ「そんなの・・・関係あるか!!」
レイは謎の人物を睨みつけ、片手を前に突きだし構え続けた。
???「やれやれだな・・・・」
謎の人物は溜息をついた。
レイ「お前・・・・戦えるか?」
レイは視線をゼトにずらし、問うた。
ゼト「足手まといには鳴らないよ・・・・援護する」
ゼトはまた弓に手を掛けた。
レイ「そうか・・・なら・・・行くぞ!!!!!」
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