GALAXY QUEST
ラディアス軍
此処はラディアス軍本部。
ラディアス軍とは此処を仕切っている軍の事だ。
軍は仕切っている地帯で起きた事件の犯罪者や容疑者を捕獲、そして罰していた。
ラディアスは東部、西部、北部、南部の拠点がある。此処はその本部。
今日もそんなラディアス軍が仕切る領地内で、一人の犯罪者が追われていた。
ラディアス兵「この本部周辺で犯罪を犯そうなど、俺達が許さん!」
ラディアス兵が数人で一人の影を追っている。
犯罪者「チッ・・・・捕まってたまるかよ!!!」
犯罪者が裏路地に回った。それを兵が追いかける。
犯罪者は途中でラディアス兵に向き直り、両手を構えた。
犯罪者『出でよ岩壁!ストーンウォール!!』
犯罪者の目の前に高さ10メートルはあろう巨大な岩壁が現れた。
岩壁は完璧に逃げた裏路地を塞いでいた。
ラディアス兵「チッ・・・あいつ能力者だったのか!」
ラディアス兵は息をあげ、懐から無線機を取り出した。
ラディアス兵「こちらB-5地点。犯罪者を見つけましたが、どうやら能力者のようで逃げられてしまいました!」
無線機に繋がるのはラディアス軍本部。それを受け取るのは大総統。軍の中でも一番偉いと言える人だ。
???「そうか。相手が能力者では仕方あるまい。能力者には能力者ではないとな・・・・」
そう言って大総統は無線を切った。
???「仕事だ。ファルス中佐、B-5地点付近に向かってくれ」
目の前にいるのは少年。白い軍服を着ている。
蒼色の瞳をしている。そして首までぐらいの短髪。
レイ「了解した。大総統閣下」
その答えを聞き取ると、大総統は後ろで腕を組みながら去っていった。
レイは13歳。この年でも四つの属性を使いこなす天才コマンダーだ。
そして13歳で中佐まで上り詰めた。殆どの大人は皆レイの前では敬語を使っている。
此処ではコマンダー、つまり能力者が重宝されている。レイが此処までのコマンダーでなければ中佐にはなれなかっただろう。
レイは片手で窓を開けた。
そして少し後ろに下がり、助走をつけると窓へと飛び立った。
ビュォォォォォォオオオオ!!!!!!
外は吹き付ける風がとても激しい。
レイはそんな中、片手を下に向け唱えた。
レイ『舞い上がれ身体!!スカイウィンド!!』
すると、落ちてゆくレイの周りに小さな風が発生し、レイの体を持ち上げた。
レイはそのまま上昇し、辺りを見下ろした。
レイ「B-5地点付近・・・・それから東に逃げていったとすると・・・・あそこか・・・!」
レイはそのまま目指すべき場所へと飛び立った。
犯罪者「・・・・はぁ、はぁ。軍の奴、此処までは追って来れないだ・・・・」
頭上に影が差した。犯罪者は気になり真上を見てみる。
すると、少年がこちらに向かって突っ込んできた。
犯罪者「うわぁぁぁあ!!!」
犯罪者は横に緊急回避した。
ドォォォォォオオオオン!!!!!!!
少年が降り立った所には土煙が立ち、煙が止むとその姿が現れた。
レイ「こちらファルス。犯罪者を見つけた。捕獲するぞ・・・!」
そう言うとレイは無線機を戻した。
犯罪者「貴様・・・・餓鬼のくせに能力者なのか・・!?」
レイ「餓鬼をなめてもらっちゃぁ困るな・・・・・!!」
犯罪者「此処でぶっ殺してやる!!!」
犯罪者は両手を前に付きだした。
犯罪者『散れ、岩石!!アースクラッシュ!!!』
犯罪者の付近の地面が割れて浮き上がり、それがレイ目掛けて襲いかかってきた。
レイ「大地のコマンダーか。お前、一種類使ってるだけで威張ってると死ぬぞ?」
レイは片手を突き出した。
犯罪者「餓鬼のくせに生意気なんだよ!!!!」
さらに岩石が飛んでくる。
レイ「初級コマンドで十分だな・・・・!」
岩石はもう目の前だ。
レイ『爆ぜよ爆炎!!!フレイムクラッシュ!!!!!』
レイの手の先で巨大な爆発が起こり、岩は全て粉々に粉砕された。
レイは薄笑いを浮かべる。
犯罪者「この糞餓鬼・・・・・・!!」
レイ「大人しく捕まれば危害は加えない。さぁ、どうする?」
レイはまた片手を突き出した。
犯罪者「ふざけるなぁぁああ!!!こんな所で捕まってたまるか!!!」
犯罪者は再び両手を前に突き出した。
犯罪者『出でよ岩壁!ストーンウォール!!!!』
またもや10メートルはある巨大な岩壁が現れる。
犯罪者「今のうちに・・・・」
レイ『貫け、氷槍!!フリーズランサー!!!!!』
ドォォォォォオオオオン!!!!!!!
あの巨大な岩壁が崩れた。
犯罪者「な、何だと・・・・」
馬鹿でかい氷の槍が飛んでくる。あの岩壁を貫いてまだ残っていたのだ。
犯罪者は横に回避した。氷槍は後ろにあったドラム缶を何個も貫き、そして消えた。
犯罪者「ぅ・・・ぅ、うぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!!」
犯罪者が懐から拳銃を取り出した。
レイ「手本を見せてやるよ・・・・!」
犯罪者の持つ銃から弾が放たれた。
レイ『出でよ岩壁!ストーンウォール!!!!!!!』
土煙を立て、レイの目の前に20メートルはあろう高さの壁が作り出された。しかも横幅も大きい。
岩壁は簡単に弾を弾いた。
犯罪者「く、くそぉぉぉおおお!!!!」
犯罪者が銃を捨て、回れ右をして一目散に走り出した。しかし、目の前には向こう側にいるはずのレイが居る。
レイ『切り裂け、風刃!ウィンドカッター!!!!』
犯罪者の数p左右に、二つの風刃が放たれた。
ドォォォォォオオオオン!!!!!!!
風刃は犯罪者の帽子をはぎ取り切り裂いて、後ろにあった岩壁まで崩した。
レイ「・・・・・大人しく連行されるんだな」
犯罪者はその場にがっくりと座り込んでしまった。
兵が崩れた岩壁の向こうから数人来て、力無く座っている犯罪者を連行していった。
犯罪者「(あの餓鬼・・・四種類もの属性の能力を使った・・・逃げ切れる訳がない・・・・!)」
〜ラディアス軍本部〜
???「良くやったファルス中佐。見事だったぞ」
レイ「光栄です。大総統閣下」
レイはそう言って頭を下げた。
???「もう寮に帰って寝ると良い。ゆっくり休めよ・・・」
レイ「了解しました。大総統閣下」
レイはそう言うと、部屋を出て行った。
窓を見ると、もう日は落ちていた。レイは少し早歩きで寮へと向かった。
すると、見知らぬ人物がいた。白い軍服を着ているので、恐らく少佐以上だろう。
レイはその人物がいかにも怪しかったので、跡を付けた。
どんどん寮とはかけ離れた所に行っていく。そしてだんだん人の気配が無くなっていく。
気づくともう地下まで来ていた。レイは足音で気づかれないよう、慎重に進んだ。
奥に何か扉がある。本部にあのような部屋は存在していたのだろうか。
レイ「(俺も軍の人間だ・・・・入っても構わんだろう・・・・)」
レイはそのまま、見知らぬ人物の後に続けその部屋に入った。
この行動が、今回の旅のきっかけになるとも知らずに・・・・・。
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