クリエイターズ!リターン!
怒り
リュウ 「ん・・・」
リュウが気が付いた。仲間達も陸で倒れている。
リュウ 「…初めて潜水艦に乗ったけど、多分生きてきた中で最低の潜水艦だったな・・・」
リュウ以外「う〜ん・・・」
皆も目覚めたようだ。奇跡的にも、無傷で渡れたらしい・・・
ゼト 「死ぬかと思った・・・」
ライ 「ていうか、早く街に行かないと・・・!」
ゼロ 「この者達はどうする?」
其処には、まだ気絶している科学班が居た。
エイダ 「…そいつらは放っておけ・・・」
今にも銃で暴れそうなエイダ・・・その場に居る全員が察知した。
R 「い・・・行こうか!」
仲間 「うん!!!」
ポート オブ ウィスパー
リュウ 「・・・此処・・・だよな・・・?」
街が静まり返っている・・・住民がいない・・・
ロキ 「静かだな・・・?」
ディア 「何なんでしょう?」
ズズズズズズ・・・・
無 「消したんだよ・・・」
仲間 「!?」
リュウ 「構えろっ!」
ガシャッ!
全員、一斉に各々の武器を構えた。
無 「先の戦いで敵わないこと位知っているだろう?」
リュウ 「お前が消したのか・・?」
無 「我等は世を消す為に生み出された存在だ。主が目覚めるまでは出来る限り生き物を消す・・・」
ロキ 「待てよ!お前らの主って無に還す者だよな?今何処に居るか知ってるのか?」
無 「お前らに何故教えなければならないんだ?…しかし、残念だったな。何処に居るかは我等も良く分からない・・・」
エイダ 「居場所も分からないような奴に従うなんて・・・」
グライン「消した住民は元に戻るの?」
無 「先程も言ったが、我等は消す為に生まれた存在だ。それを修復する力を持ってどうする?」
アルギ 「それはそれは、ごもっともな発言で・・・」
嫌味らしくアルギが発言した。通称『無』と呼ばれる存在は、あたかも感情が無いかのように反応する素振りを見せない。
無 「これ以上無駄話をするのは終わりだ。お前らにも消えて貰おう・・・」
複数の無が構える。辺りが一層静まり返り無からは、ただならぬ威圧感が感じられた。
ライ 「戦うしか無いみたいだね・・・リュウ?」
リュウ 「・・・元に戻せないのに消したのか・・・?」
無 「あぁ、消して何が悪い?」
リュウ 「お前等は取り返しのつかないことをしたんだぞ・・・!」
無 「お互い生き物に対する考えが違うようだな」
リュウ 「もういい・・・…精霊の力を使うには名前を言えば良かったんだよな・・・」
レム 「そうだ!そろそろ準備した方が良いぞ!」
小さな光と共に精霊達が現われた。
無 「…どうやら精霊を手に入れたようだが・・・ふん、余程無駄な行為が好きらしい・・・」
リュウ 「勝手に言ってろ!『クリエイト!レム!』
ララ 『クリエイト!ウンディーネ!』
ロキ 『クリエイト!イフリート!』
エイダ 『クリエイト!セルシウス!』
ライ 『クリエイト!シルフ!』
グライン『クリエイト!ヴォルト!』
精霊達 『精霊付属効果発動!』
ポワァッ・・・・・!
光に包まれたリングに精霊が入っていった。次第に光が増していく・・・!
リュウ 「・・・斬ってやる!!!!!」
リュウの手には、より精密に構成された光の剣が装備されていた。
ダダダッ!
リュウの動きに便乗して仲間も動き出した。
リュウ 「オラァ!」
ブンッ!
リュウが無に向けて一気に剣を振り下ろすが容易く受け止められてしまった。
無 「…多少の抵抗は出来るようになった様だな。だが大振りすぎる・・・」
他方から他の無が攻撃態勢になり、リュウへと向かっていった。
リュウ 「クッ!」
無 「・・・ん?」
ドガッッ!!!
リュウに向かっていった無が巨大な斧によって殴り飛ばされた。
ロキ 「こっちだって結構数は居るんだぞ!なめるなよ!」
無 「・・・少々面倒な獲物だ・・・早々に消えてもらおう!」
ジャキッ!ジャキジャキッ!
そう言うと無達の手から刃の様な物体が出てきた。
無 「我等の能力を覚えているだろう?」
リュウ 「何だって?・・・おぉっと!」
ヒュン・・・
無がリュウに斬りかかったが何とか紙一重で交わした。斬る途中で刃が住宅街の壁に当たったが音も立てず斬れた・・・いや、正確には・・・
リュウ 「消えたな・・・」
無 「斬るのではなく消す力だ・・・今度はその武器でも受けられるかな?」
リュウ 「やってみなくちゃ分からないさ!」
リュウと無は上空に飛び上がり、激しく空中戦を始めた。
キキンッ!キキッ!キキキキン!
無 「素晴らしい動きだ・・・だが、リングの力の影響で力が上がっているに過ぎん!」
激しい攻防戦の中、突然無が攻撃を止めた。
リュウ 「・・?…何だ?突然・・・・・!」
パキィンッ!
リュウの剣が跡形も無く消滅した。武器の消滅と共にレムが出てきた。
無 「武器が消えたな。まだ使いこなせていないようだ・・・」
リュウ 「何で壊れてんだよ!レム!」
レム 「お前が使えてねぇんだよ!相手側も言ってただろ!精霊の扱いが慣れてないんだよ!」
リュウ 「あれ?待てよ・・・?」
突然何か思いついたと思うと、リュウはリングを天に翳した。
レム 「おい、何を・・・」
リュウ 『クリエイト!レム!』
カッ!
リュウ 「あ・・・出た」
リュウの手に再び剣が現われた。
無 「何だと?」
リュウ 「なんだぁ〜、再造形出来るじゃん!」
セルリス「トカゲのしっぽみたいですね・・・」
無 「再びリングの力か・・・ならば・・・」
R 「え?何?」
無がR、セルリス、ゼト、アルギ、チェーン、ゼロ、ゲイル…兎に角、リングの所持者ではない仲間に集まり始めた。
ゼト 「く・・・来るなぁ!」
無に向かって巨大な水柱が直撃した。一部の無にだけ・・・
無 「まずは修復不可能な者から破壊しよう」
グライン「まさか・・・」
ロキ 「逃げろ!急ぐんだ!」
ゼロ 「なっ・・・!」
チェーン「抵抗ぐらいしてやるっ!」
リュウ 「バカヤローッ!食い止めるから早く逃げろ!」
…気付くのに遅かった。リング所持者以外の武器が次々と消滅していく。
ライ 「吹き飛べぇ!」
ライは風を起こしたが、仲間も近くにいる為にあまり出力が出せなかった。無もその程度の風では微動だにしない。
ゲイル 「消される・・・!」
R 「いやだ!そんなの・・・!」
無 「醜い物だな。命欲しさに逃げ惑う生き物というのは・・・」
無 「武器無しでは、もう抵抗すら出来まい・・・」
アルギ 「畜生!この数じゃあ・・・」
無 「あがくな。時期消える・・・」
リュウ 『神光乱速!』
何体か消滅させることが出来たが、次第に増えていく無に上回る速度で倒すには限界がある。
グライン『雷槍!』
ララ 『ストロングウォータ!』
仲間も応戦するが無を完全に消すことは出来なかった。
無は徐々にゲイル達に攻撃し始めた。
ゲイル 「くそぉ!」
セルリス「もし当たったら・・・」
無 「どうなるか見せてやろう・・・」
セルリス「!」
セルリスの背後に無が迫っていた。
ゲイル 「セルリス!」
セルリス「嘘・・・?」
後ろを見るとゲイルが無の刃に刺されている。
リュウ 「ゲイル・・・おい!ゲイル!」
ゲイル 「…当たっちゃった・・・ハハ・・・」
傷口からゲイルの体が消えていく・・・
ロキ 「消えるなよ・・・なぁ!」
ゲイル 「意外だな・・・痛くないや・・・」
消えるのが止まらない。ゲイルの姿が見えなくなっていく・・・
ゲイル 「どうした・・・・の・・?逃げ・・・な・・いと・・・・・」
もう体の殆どが消えていた。
ゲイル 「さ・・・・・よ・・う・・・な・・・・・・ら・・・・」
フッ・・・
R 「嘘だよね・・・?ねぇ・・・!」
無 「残念ながら現実だ」
ズサッ!
ゲイルが消えたショックで仲間全員が金縛りにあった様に動けなかった。
そのせいで次々と武器が破壊された仲間達が刺され、斬られる・・・
R 「わ・・・たしも・・・・・?」
セルリス「み・・・みん・・・な・・・・・」
ゼロ 「逃げろ・・・・す・・・ぐに・・・・」
チェーン「は・・・や・・・く・・・・!」
アルギ 「おい・・・ら達の・・・・ぶんも・・・」
ゼト 「い・・・生きて・・・!」
フッ・・・・・
目の前で仲間が一気に消えていった。大切な仲間が・・・
リュウ 「…お前は・・・・」
無 「何?」
嵐のような静けさの中、リュウが言葉を零した。
リュウ 「お前は・・・絶対にしてはならない事をした・・・!!!!!」
リュウが無に激しい殺気を放った。
無 「今更何を?大丈夫だ。すぐに会える・・・お前も消えればな!」
リュウ 「身体に負担が掛かるが、そんな事はもうどうでも良い!」
無 「何をする気だ?」
ロキ 「おい!リュウ!その力は慣れてないじゃないか!その上精霊を使うなんて・・・」
リュウ 「黙ってろ・・・」
ロキ 「!」
リュウが初めて仲間に殺気を放った。ロキも反論出来ない。
リュウ 『ホーリークリエイション!レム!』
ゴゴゴゴゴゴゴォ・・・!
無 「凄まじい力だ。だが・・・」
リュウ 「おい・・・此処にいる奴らは誰一人逃げるな・・・・ディア達は離れてろ・・・」
ディア 「わ・・・分かりました!」
リュウ 「そしてお前らだ・・・絶対に逃げるなよ・・・」
無 「お前が相手をするのか?良いだろう・・・来るが良い・・・」
リュウ 「お前らは一体も残さず徹底的に潰す!!!!!」
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