STAR QUEST
放たれし脅威
脈打つ影から光を放った。
やがては轟音と共に竜巻が驚異を包み、そしてそれを中心に地割れが起きた。
裂け目からは火炎が吹き出し、竜巻は水を纏った。
驚異の周りに鋼の礎が出現し、雷鳴が轟いた。
ガイア「今此処に・・・・驚異は目覚める!!!」
パァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!!!!
鋼の礎が音を立て、崩れ去った。
驚異の周辺で起きた物が全て収まり、竜巻が消滅し驚異の姿が現れた。
四つの翼。
恐ろしい爪。
原型は多分竜だろう。
色々な生物が体の所々からはみ出て一体化している。
驚異の餌食となった者達が、驚異の身体の一部となったのだろう。
カービィ「(これが・・・・・ヴァルキリー・・・!)」
カービィはヴァルキリーをよく見た。
身体の端に見た事のある人影が二つ。
カービィ「(赤・・・・・青・・・!)」
赤と青だった。赤は死んだ後でもヴァルキリーの餌食となったのだろう。
ガイア「ヴァルキリーよ・・・・愚者と共にこの世界を滅ぼすのだ!!」
その声に反応したのか、ヴァルキリーはガイアに向かって手を出した。
ガイア「そうだ!俺とこの世界を滅ぼすのだ!!!!!」
ヴァルキリーはガイアをその馬鹿でかい手で全身を掴んだ。
ガイア「!?何をする・・・俺がお前を復活させたんだ!俺の言う事を・・・」
ヴァルキリーはガイアを口元へ運んでいく。
ガイア「やめろ・・・・やめろ・・・・!うぁぁぁぁぁああああ!!!!」
その言葉の後に、惨い音が聞こえた。
喰った。
ヴァルキリーはガイアを掴み、一気に丸飲みした。
すると、ヴァルキリーの腹辺りにガイアの体の半分が出てきた。
カービィの元に、八つの水晶が落ちてきた。
恐らくガイアが喰われた時に落ちたのだろう。
カービィはその一つを一心不乱にひっ掴み、覚醒させた。
カービィの傷が癒えていく。やがては完全に治った。
カービィは立ち上がり、水晶を全て拾った。
どうやらカービィが覚醒させたのは光の水晶だった。
カービィは落ちていた剣を取り、覚醒を解いた。
ヴァルキリー「汝は我を封印せんとする者か・・・?」
カービィ「・・・・・!?」
喋った。
ガイアの声と他の誰かの声が重なり合ったような声だ。
破壊と絶望しか生まないような怪物が喋ったのだ。
ヴァルキリー「答えろ・・・・・」
恐らくガイアを喰ったからだろう。
知能が一気に高まり、そして言語を話せるようになったのだ。
カービィは深呼吸をして、答えた。
カービィ「その通りだ!糞怪物!!!!」
カービィはそう叫ぶと剣を力強く構えた。
ヴァルキリー「威勢の良い小僧だな・・・・そう言ってられるのも今日までだがな」
カービィは水晶を取り出し、覚醒させた。
カービィ『灼熱紅蓮斬!!!』
十字に炎の波動を放った。
ヴァルキリー「そんな物で我を倒せるとでも?」
ヴァルキリーは馬鹿でかい手で十字の炎を消し去った。
カービィ『・・・灼熱閃光撃!!!』
カービィの剣から極太の閃光が放たれ、それを中心に炎が渦巻いた。
ヴァルキリー「我をからかうでない・・・・此方から行くぞ!」
ヴァルキリーは翼をはためかせ、口から光る物を出現させた。
ヴォルケーノの時と同じだ。と言う事は・・・・・
カービィ「・・・・・来る・・・!!」
ヴァルキリー『・・・・滅べ・・』
光と闇が入り交じった、混沌の閃光がカービィ目掛けて放たれた。
範囲が広すぎる。避けられない。
カービィ「これなら・・・・・!!!」
カービィは更に鋼の水晶を覚醒させた。
カービィ『鋼鉄防障壁!!!!』
カービィを取り囲むように鋼の分厚い壁が現れた。
カービィはそのまま混沌の閃光に飲み込まれた。
体が動かない。
鋼の壁を作っていなければ今頃は死んでいただろう。
しかし動かない事には何も出来ない。
水晶を覚醒している上でのこのダメージだ。
カービィは今かろうじで視界が見えるような状態だった。
カービィ「(やっぱり・・・・・・無理だ・・・・!!)」
ヴァルキリー「短い命だったな、小僧。天にて後悔するが良い!」
今度はヴァルキリーが両腕を突き出し、またもや混沌の閃光を放つ状況になった。
カービィ「(もう終わりだ・・・・・俺も・・・・皆も・・・・世界も・・・・)」
混沌の玉はどんどん大きくなっていく。
カービィ「(俺達がやってきたことも・・・・無駄だったんだ・・。世界は滅ぼされる運命にあり、そして新たな世界が生まれる・・・・)」
ヴァルキリー『汝もまた愚者の一つ・・・・今度こそ完全に滅ぶが良い!』
-Powered by HTML DWARF-